
前回からの続き。部下のトモ君に「部長のせいでみんなのモチベーションが落ちている」「退職も考えている」と言われました。そういえば先日妻にも「リョウの頑張りを見てほしい」と言われたこと思い出しました。けれど、俺が若いときは人と比較されるのは当たり前でした。そのときに「見返してやる! 俺だって!!」と頑張ったからこそ、今の自分があると思っています。人との比較は俺の本心でもありましたが、頑張ってほしいという気持ちも込めていたつもりでした。



部下から退職をしたいと言われ、家に帰ると妻から離婚届を渡されました。部下も妻も俺が他人と比較することが嫌なのだそう。俺はリョウのことも部下のツバサ君のことも憎いと思っているわけではありません。頑張ってほしいからこそ他人と比べているのに、一体何が悪いというのでしょうか。





他の人と比べるのではなく、本人のいいところを見てあげる。それを意識してみると、ツバサ君にもリョウにも褒める部分がいくつもあることに気づきました。そして、俺に褒められると嬉しそうにしてくれるのです。俺はずっと、本人のやる気の引き出し方を間違えていたのかもしれません。


粗を探して人と比較して怒っていたのは、より成長してほしかったから。成長できると信じていたからです。期待していないやつにはそこまでしません。
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結果を褒めることはとても簡単。けれど結果を出すにはその過程も大事。だから過程を褒めてやる気を促す。そうしていこうと心に決めました。
原案・ママスタ 脚本・物江窓香 作画・おんたま 編集・みやび