夫から「熟年離婚」を切り出される妻の共通点とは……離婚を決断した男性たちが語る2つの理由

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2025年04月13日 22:11  All About

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夫から妻に「熟年離婚」を切り出すケースでは、主に2つの理由があります。それはいずれも、比較的長い時間をかけて根深くなっていくという特徴があります。熟年離婚に直面することがないように、今すぐ夫婦関係を改善しましょう。
「別れてほしい」「1人になりたい」――長年連れ添ってきたはずの夫から、そんな風に熟年離婚を切り出される妻が増えています。

熟年離婚を決心する夫が妻にそれを告げるのは、ほとんどの場合「ある日突然、思い立ったから」ではありません。実は、長い時間をかけて妻から心が離れてしまったケースが多いのです。

では夫たちは、妻にどのような思いを抱えて「もう無理だ。別れよう」と結論を出すのでしょうか。日常生活で生じる妻への小さな不満のその先にある、夫たちの本音をひもといてみましょう。

夫の本音1.「思いやり」がなさすぎる

「妻から思いやりの気持ちが感じられない」という夫の言い分を聞くと、妻にしてみれば「お互いさまでしょ?」とイライラするかもしれません。

確かに「ありがとう」や「おつかれさま」というねぎらいの言葉を惜しんだり、「いってらっしゃい」「おかえりなさい」といった基本の挨拶すら交わせない関係は、思いやりの問題以前に、相手に対して不満が募っている状態といえそうです。

ただし、熟年離婚を決意する夫は、もう少し長期的に根深いところまで考えているのも事実。特にお金や家事のことに関しては敏感です。

例えば「ウチの夫はATMだから」と、夫のことを女友達と笑い合っている妻や、「面倒だから平日の夕食は外で食べてきて」と家事を手抜きしようとする妻に対しては、言葉にすることはなくても『なぜ、自分はこんなに頑張って働いているのに、妻からの感謝もリスペクトもないのだろう』と感じているもの。

「夫は稼ぐのが当たり前」「家事分担は夫婦平等で当然」という妻の思い込みがルール化されて定着してしまうことで、夫は夫婦生活にむなしさを感じるようになっていきます。

その結果、「長年我慢してきたけれど、住宅ローンの返済や子育ても終わった今、もう妻子への義務は十分はたしただろう」と夫たちは熟年離婚に踏み切るのです。

夫の本音2.「関心」がなさすぎる

夫婦生活が長くなると、結婚前のような情熱で相手に接することはなくなるもの。「こんなことを言ったら、相手はどう思うだろう」「あんなことをしたら、きっと相手はこう感じるに違いない」という視点でパートナーと向き合うことも減るのではないでしょうか。

もちろん、わざわざ向き合わなくても自然と相手を思いやることができるなら理想的な関係です。反対に、「別に相手がどう思おうと、自分にはもう関係ない」「今さら相手がどう感じようと自分は興味ない」というようになった場合、熟年離婚の危機が迫っているといえそうです。

特に、熟年離婚を決意する夫の多くが感じているのは、「妻にとって、もうオレのことは大事ではなくなったんだな」ということです。

「お金を家に入れてくれさえすればいい」「子どもが無事に育つようにサポートしてくれさえすればいい」というように、妻の関心の中心はお金と子どもになり、夫のことに関心が薄れてしまった夫婦関係ではよくあること。「だったら、オレは必要ないだろう」と妻への愛情も冷めてしまうのです。

妻への失望から不倫相手との再婚に向かうケースも

夫が熟年離婚を切り出す理由は、実はもう1つあります。「長く関係が続いている不倫相手と一緒になることを決心したから」というものです。

これは、前述した2つの本音と関わってくることでもあります。というのも、「妻の思いやりが感じられない」「妻の関心が自分にない」と感じている夫に、もしも別の女性の存在があったとしたら、それは今の妻と別れて新しい幸せに向けてリスタートするチャンスになるからです。

夫の不倫相手の女性は、付き合いが長くなるにつれ、妻よりも夫のいいところを理解し、価値を見出していることが少なくありません。「私の方があなたを思いやっているわ」「私の方があなたのことを大事にするわ」などと、夫との距離を縮めてくる危険性も高いのです。

だからこそ、熟年離婚を回避したいのであれば、今すぐ夫婦関係を見直すことは必須。手遅れになる前に「思いやり」と「関心」をもって、パートナーとの生活を改めてみませんか?

岡野 あつこプロフィール

夫婦問題研究家、パートナーシップアドバイザー、NPO日本家族問題相談連盟理事長。立命館大学産業社会学部卒業、立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科修了。自らの離婚経験を生かし、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。32年間で相談件数3万8000件以上、2200人以上の離婚カウンセラーを創出。著書多数。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』。
(文:岡野 あつこ(離婚ガイド))

このニュースに関するつぶやき

  • そこまで冷めていても「熟年離婚を回避したい」ってのは利己的過ぎないか?僅かにでも愛が残ってるならゴネずに別れてやればいいのにね。どうして今さら失ったものを取り戻そうとするのだろう?
    • イイネ!1
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