「家庭内ぼっち」になった40代男性が、浮気している妻に仕掛けた“最低すぎる復讐劇”

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2025年04月14日 16:30  日刊SPA!

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 もし、職場や家庭など人生の大半を過ごす空間で仲間外れのような状態になったとしたら、耐えがたい苦しみに苛まれる人も多いのではないだろうか。
 今回は「家庭内ぼっち」となり、“悪趣味な愉しみ”をみつけてしまった神戸幸人さん(仮名・40代)に話を聞いた。

 幸人さんは、妻と2人の娘とともに暮らす、ごく普通のお父さんだった。仕事と育児を両立し、家族のために尽くしてきたが、いつしか家庭内で孤立し、まるで空気のような存在に……。そんな幸人さんが選んだのは、予想もしない復讐のかたちだった。

◆2人の子供に愛される“良いパパ”だった幸人さん

 幸人さんは20代はじめに妻・E美さんと知り合い、トントン拍子に結婚。E美さんから「うちは私とお母さんしかいないから、幸人がいっしょに住んでくれると助かる」と言われ、前向きに考えている旨を伝えたところ、E美さんの母からも「大歓迎!頼りにしてる」と言われたという。

「私の父は自分の事業を僕に継がせたいと考えていたようだったので、両親を説得しました。それもあって、勉強もスポーツもできる優秀な弟が実家に残ってくれることになり、僕はめでたくE美の家に婿入りすることになったのです。E美も義母も、とても喜んでくれました」

 E美の家族に歓迎され、晴れて結婚後に迎え入れられた幸人さん。結婚前は同じ会社のひとつ後輩として働いていたE美さんは、職場を辞めて家庭に入り、数年後には娘2人に恵まれた。幸人さんは娘2人を溺愛し、仕事を調整して頻繁に保育園の行事に参加していたようだ。

「遠足や月1回のお弁当日には、朝4時ぐらいから起きて手づくり弁当を作りました。子どもたちは『パパ、大好き!』と毎日のように言ってくれ、とても嬉しかったです。でも仕事を調整すると早朝出勤や残業手当などにも響くため、妻は不満なようでした」

◆徐々に娘2人から嫌われるように…

 そこで幸人さんは、「娘たちも年長さんになったし、これからは塾代や習い事の費用などをしっかり稼がないと」と気持ちを切り替え、徐々に仕事に本腰を入れるようになる。

 ところが、娘2人ともが小学校へ入学する前あたりから様子がおかしくなっていったとか。

「上の娘が小学校に入る前ぐらいから、僕に向かって『パパは足が臭い』『仕事の服がいつも汚れてて汚い』『いつも汗臭い』などと言うようになりました。そのうち、勤務時に履いていた靴下だけでなく、休日の普段着までも僕のだけ別洗いになったのです」

 もらったお土産も幸人さんだけ少ないことやもらえないことも多く、会話にも入れてもらえない。声が掛かるのは、「荷物を運んで」「届かないから、あそこにあるモノ取って」など、そういうときばかり……。

◆妻の“思わぬ事実”が発覚

 そして、いままで稼いだお金はすべて妻が散財していることも知ってしまう。

「肩身の狭い日々が続き、妻の散財も知ってしまったことで別居や離婚も頭を過りました。けれど、実家には弟夫婦が両親と同居しているため、いまさら帰るところはありません。しかも、僕とE美の結婚を応援して事業を継ぐと、弱冠20歳で決意してくれた弟にも申し訳ない気持ちになりました」

 そういった事情から、別居や離婚は諦めた幸人さん。そんなとき、妻・E美さんがオシャレをして独身と偽りSNSをしていることを知って怒りが沸々と込み上げてきた。

◆アカウントを特定して“妻に復讐”することに

 そして、幸人さんは「こいつを懲らしめてやる」と復讐心に火が付いてしまう。

「そうは言っても、別居も離婚もするつもりはないので大きなことはできません。そこで自分の若い時の写真をスマホで映してガンガン修正、妻好みの男性になりきって妻にアプローチすることにしたんです。ちょっとからかってやる……くらいのつもりでした。でも妻は、正体が僕とは知らず、どんどんのめり込んできたのです」

◆“悪趣味な愉しみ”から幸せの擬似体験も…

 そんな妻のリアクションを見て、幸人さんは「妻を焦らすのが日々の悪趣味な愉しみになっていった」という。そして、「こんなことをして何になるのかとは思いながらも、最終的には会う前にこっちから別れを告げることを復讐の最終目標に掲げています」と話す。

「あと、こんなことを言うと女々しいヤツになってしまうかもですが、SNSのやり取りのなかで妻が見せる優しさや気遣いに、出会った頃を思い出すこともあるんです。いまからは戻ることのできない過去の幸せを疑似体験している感覚に陥るときもあります」

 今現在も、正体を明かさないまま妻と連絡をとり続けているという幸人さん。妻の幸人さんの復讐劇は悪趣味ではあるが、人生の大半を過ごす家庭という場所での仲間外れは、とんでもない復讐を思いつかせるほど耐え難いものであるのだろう。

 ひとつ屋根の下で暮らすことは我慢も多いが、皆で協力し合って過ごしたいものだ。

<TEXT/山内良子>

【山内良子】
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意

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