ブライトンで主力として活躍中の三笘薫 [写真]=Getty Images ブライトンに所属する日本代表FW三笘薫が、今夏に他クラブへ移籍する可能性があるようだ。14日、イギリスメディア『アスレティック』が伝えている。
現在27歳の三笘は川崎フロンターレで頭角を表し、2021年夏にブライトンへ完全移籍。ベルギーでの1年間の武者修行を経て復帰すると、ここまで公式戦通算103試合に出場し21ゴール17アシストをマークするなど、攻撃の主軸として活躍している。今シーズンは負傷により直近のレスター戦を欠場するまで、開幕以来プレミアリーグの全試合に出場していた。
世界最高峰のプレミアリーグで存在感を放っている三笘だが、今冬の移籍市場ではポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドも所属するアル・ナスルが獲得を画策。5400万ポンド(約102億円)と6100万ポンド(約115億円)のオファーが提示されたものの、選手本人にサウジアラビア行きの意思がなく、ブライトンも売却を拒否したことが明らかになっている。しかし、今夏には再び去就に注目が集まることとなるかもしれない。
報道によると、2027年6月末で満了となる三笘の現行契約について、ブライトンは現時点で延長交渉を行っていないとのこと。クラブは中長期的な利益を追求するべく若手選手との契約延長交渉を優先しており、近年は適切なオファーが提示された場合には主力選手と言えども売却に踏み切っている。アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター(現:リヴァプール)やエクアドル代表MFモイセス・カイセド(現:チェルシー)らがその例にあたり、彼らは高額の移籍金を残して国内メガクラブへステップアップを果たした。
三笘についても、選手本人とクラブ双方が納得するオファーが届いた場合には、移籍が実現する見込みと『アスレティック』は指摘。ブライトンが来シーズンの欧州コンペティションへの出場権を逃した場合には、移籍の可能性が高まるとも報じられている。
なお、ブライトンはプレミアリーグでここまで32試合を消化し、12勝12分8敗の成績で10位につけている。