今季から横浜FMを率いていたホーランド監督 [写真]=Getty Images 横浜F・マリノスは18日、スティーブ・ホーランド監督との契約解除を発表した。なお、同日のトレーニングからパトリック・キスノーボヘッドコーチが暫定的にチームの指揮を執っているという。
極度の不振に陥っている横浜FMが、シーズン開幕からわずか2カ月という極めて早いタイミングで重い決断を下した。シーズン途中での指揮官解任はハリー・キューウェル元監督に次いで2年連続。今シーズンはAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)で準々決勝進出を果たしたが、明治安田J1リーグではここまで11試合を消化し1勝5分5敗と苦戦が続き、J2降格圏の19位に低迷している。
ホーランド氏はイングランド出身の現在54歳。クルー・アレクサンドラFC(イングランド4部)の指揮官やストークのアカデミー・マネージャーを歴任した後、2011年夏に母国屈指の名門チェルシーのアシスタントコーチに就任。ジョゼ・モウリーニョ氏やアントニオ・コンテ氏、ロベルト・ディ・マッテオ氏らの右腕としてチームを支え、2度のプレミアリーグ制覇やチャンピオンズリーグ(CL)優勝に貢献した。
2016年10月からはイングランド代表のアシスタントコーチを務め、ガレス・サウスゲート元監督とともにチームをFIFAワールドカップロシア2018でのベスト4進出や、EUROでの2大会連続準優勝に導くなど手腕を発揮。今シーズンより横浜FMの指揮官に就任したものの、日本での挑戦は1シーズンも持たずに終焉を迎えることとなった。
横浜FMは20日に浦和レッズとの明治安田J1リーグ第12節、27日にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドら擁するアル・ナスルとのACLE準々決勝が控えている。