
航空会社「スカイマーク」(本社、東京都大田区)は4月14日から、客室乗務員(CA)と地上旅客職員(グランドスタッフ)の勤務中の靴として、スニーカーを認めるようになりました。同社の取り組みについて、ネット上では「すばらしい判断」「よい取り組み」「CAさんがスニーカーを履いてくれたら他の業種でも広げやすい」など、賛同する声が広がっています。
現場からの要望がきっかけ
新しいルールでは、これまでの黒色の革靴に加え、スニーカーの場合は黒の単色でソールの高さが4センチ未満のものが可能に。メーカーや素材も問いません。
同社担当者によると、スニーカー解禁は同社役員と社員との意見交換の中で生まれました。社員から「勤務中に歩く距離が長い」「(グランドスタッフは)歩いたり走ったりが多く、スニーカーを履きたい」などの声が上がり、「長時間の立ち仕事による身体への負担軽減や動きやすさを考慮しました」(同社)。現場ではさっそくスニーカー姿の社員を見かけることが増えてきたといいます。
同社の取り組みについて、ネットユーザーからは「グランドスタッフさんはヒールやパンプスで走り回っているもんね」「非常時の対応があるのに、なぜパンプスなんだろうと思ってた」「緊急避難のことを考えるとスニーカーが正解」「足元が安定すれば仕事のクオリティも上がる」「スカートにスニーカーは合わないという人がいるが、見た目より安全が大事」などの反応が相次いでいます。
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制服にスニーカーを採用するエアラインも
国内の航空業界では、制服にスニーカーを採用する動きが広まっています。
日本航空グループの「ZIPAIR」は2020年10月の旅客便就航時から、動きやすさと疲労軽減を重視し、制服にスニーカーを採用しています。スニーカーブランドNOVESTAとコラボしたもので、パイロットとCA、グランドスタッフが着用。オリジナル商品として一般向けの販売も行っています。
2024年2月に就航したANAグループの「AirJapan」は、初代の制服をデザインするにあたり、スニーカーにも合うように製作を依頼。スタッフは自身の働きやすさに合わせて、革靴かスニーカーを選べるようになっています。
(まいどなニュース・金井 かおる)
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