「鈴木敏夫とジブリ展」愛・地球博記念公園で開催決定 (C)2022 Hayao Miyazaki/Toshio Suzuki 全国を巡ってきた「鈴木敏夫とジブリ展」が、ジブリパークのある愛・地球博記念公園でフィナーレを迎える。7月12日から9月25日までの65日間(休館日:火曜、9月23日は開館し、翌9月24日は休館)。愛知だけの特別な展示も用意されている。
【画像】トトロたちが出迎えてくれるコーナー 高畑勲・宮崎駿(※崎=たつさき)両監督とともに、世界を代表する数々のアニメーション映画を世に送り出したスタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫。本展では、戦後の名古屋で生まれ育ち、昭和、平成、令和の時代を駆け続けている鈴木プロデューサーが、これまでに出会った映画・書籍・音楽と、それを通して見えてくる時代背景に注目した。
子ども時代から今までに観て、読んで、聴いてきた作品を、一堂に集めて並べた本棚は圧巻。それらの作品や作家からどんな影響を受けて、自身の思考術へとつなげていったのか。そして、どのように作り手と向き合い、編集者・プロデューサーとしてスタジオジブリ映画を確立していったのか、その秘密に迫る。
なお、チケットは日時指定の予約制。午前券(〜午後1時までに入場)、午後券(午後1時以降に入場)あり。同じ日にジブリパークも一緒に楽しめるお得なチケットもあり。オンライン(Boo-Wooチケット)またはコンビニ店頭(ローソン、ミニストップ)で販売。当日券(鈴木敏夫とジブリ展のみの観覧チケット)は会場で販売。
●みどころ(1)鈴木敏夫の本棚
数々の名作を送り出してきた鈴木プロデューサーの頭の中を覗いているかのような、凝縮された空間の真ん中で、カオナシが読書中。鈴木プロデューサーのこれまでを形作ったおよそ8800冊の書籍の中には、実際に手に取って閲覧できるものもある。
●みどころ(2)鈴木敏夫の映画コレクション
一昨年からの展示として人気を博した約1万作品の映画コーナー。鈴木プロデューサーの毎朝の日課は、ソファでコーヒーを飲みながら、テレビの番組表の確認。好きな映画、これから観たい映画をチェックして、監督や俳優でまとめている。今回は、そのようにしてコレクションされた映画から手に入るものを集めた。過去の名作から、隠れた一本まで、映画の歴史もうかがえるコレクションとなっている。
●みどころ(3)鈴木敏夫の音楽コレクション<新展示>
鈴木敏夫の血肉となった8800冊の「本」、約1万作品の「映画」に続く、第3弾となる「音楽」編が完成。 初めて買ったレコード、毎日聴いていた夜のラジオ番組、友人とギターを持って歌った曲、鈴木敏夫とその周りに流れていた音楽をレコードジャケットとともに展示する。
●みどころ(4)ジブリの世界を感じられる空間<新展示>
約3メートルの巨大な湯婆婆、銭婆の口に手を入れて引く恋愛・開運おみくじや、トトロたちが出迎えてくれるコーナーなど、映画の世界が感じられる空間も随所にある。また、愛知だけの新展示として、『千と千尋の神隠し』に出てきた油屋(あぶらや)と不思議の町を再現した空間が登場。時間が進むにつれ日中の光から夜の怪しい照明に変化していく巨大な建物を背景に写真を撮ったりと、まさに映画の舞台を体感できる新展示コーナー。
■「鈴木敏夫とジブリ展」概要
会期:2025年7月12日(土)〜9月25日(木)
休館日:火曜※ただし9月23日(火・祝)は開館し、翌9月24日(水)は休館
開館時間:午前9時〜午後6時(入館は閉館30分前まで)
会場:愛・地球博記念公園 体育館