
近鉄は大阪・関西万博に合わせて4月13日から10月31日まで、「近鉄特急博覧会」を開催しています。近鉄特急博覧会は、近鉄特急のPRを目的に行われているイベントです。
観光特急が駅の喫茶店に早変わり
「近鉄・観光特急パビリオン」では、指定日に大阪上本町駅に観光特急「しまかぜ」「あをによし」、大阪阿部野橋駅に観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」を留め置きます。開催時間は11時頃〜15時頃です。
車内では「近鉄・観光特急カフェ」と称し、カフェ営業を実施。カフェ代金以外の特別料金は必要ありません。
開催日は「しまかぜ」が5月20日と6月17日、「あをによし」は6月26日、「青の交響曲」は4月30日、5月14日、6月11日です。
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「近鉄・観光特急パビリオン」の初日4月24日に、大阪上本町駅地上ホームに留置されていた列車は「あをによし」でした。「あをによし」は2022年4月にデビュー。大阪難波〜近鉄奈良〜京都間を走り、人気を博しています。
「あをによし」は4両編成で、1・3・4号車は2人利用を想定した「ツインシート」、2号車は半個室の「サロンシート」です。車内は自由席なので、どの座席に座っても構いません。しかも、時間制限はないため、心置きなく楽しめます。
私はツインシートの座席に座りました。座席は家具メーカーの特注品で、雰囲気はホテルラウンジのようでした。
イベント限定メニューも用意
カフェのメニューはそれぞれの観光特急で異なります。イベント限定メニューもあり、近鉄の力の入れようが垣間見られます。「あをによし」では、イベント限定ドリンク「あをによしくるくるソーダ」(700円)、「バターサンドセット苺&抹茶」(1200円)などが販売されています。
「バターサンドセット」自体は通常の「あをによし」の運用でも販売されていますが、苺と抹茶の組み合わせは本イベントのみ、とのこと。シェラトン都ホテル大阪のバターサンドということもあり、上品な味わいがたまりません。「あをによしくるくるソーダ」はスイーツを楽しんだ後に飲むのがおすすめ。オレンジ風のさっぱりとした味わいが心地よいです。
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なお、車内への飲食の持ち込みは禁じられているので、ご注意ください。
万博直通バスとの合わせ技は可能か?
今回の近鉄特急博覧会の狙いについて、近鉄の担当者は「遠方の方、近鉄を知らなかった方に近鉄特急の魅力を伝えたい」と述べました。初日の4月24日は平日にもかかわらず、開始前には車両前に約60名が並んだ、とのこと。また、私が訪れた正午頃は子ども連れが多く、近鉄特急との良い思い出をつくっているように感じました。
ところで「近鉄特急・パビリオン」が開催されている大阪上本町駅、大阪阿部野橋駅からは、大阪・関西万博会場への直通バスが運行されています。万博と近鉄特急博覧会を同時に楽しむことは可能でしょうか。
直通バスのダイヤは、大阪上本町→万博会場への最終便は12時0分発、万博会場→大阪上本町・大阪阿部野橋の初発便は13時0分発です。そのため、11時頃〜15時頃開催の「近鉄特急・パビリオン」と組み合わせるには事前の計画が重要です。
なお、大阪阿部野橋→万博会場の最終便は11時0分発なので、大阪阿部野橋発の直通バスと「近鉄特急・パビリオン」との組み合わせは考えづらいです。
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「近鉄・観光特急博覧会」では「近鉄・観光特急パビリオン」「近鉄・観光特急カフェ」以外にカードラリー「鉄路の名優ラリー」も行っています。この機会に、近鉄特急の魅力に触れてはいかがでしょうか。
(まいどなニュース特約・新田 浩之)