日本漫画家協会は、「マンガdeGO!」と題し、能登半島地震で被災した地域に復興を祈念してチャリティオークションを4月28日から実施する。5回に分けて実施され、6月1日まで開催。総勢205名、278枚の色紙がオークションに出品され、永井豪氏をはじめ、ちばてつや氏、里中満智子氏、森川ジョージ氏、桂正和氏などの著名漫画家が魅力的な色紙を寄せている。
「マンガdeGO!」令和6年能登半島地震被災者支援チャリティオークション開催のお知らせ
この度、多数のご協力を賜り過去最大規模となる総勢205名、278枚の色紙が集まりました。心より感謝申し上げます。こちらを5週に分け4/28よりヤフオクに出品いたします。
▼日程
2025年4月28日〜6月1日#マンガdeGO pic.twitter.com/gfLCRaZIdN
— 日本漫画家協会公式 (@mangaka_kyokai) April 21, 2025
今回のオークションは、会長のちばてつや氏、理事の永井豪氏を中心とした有志によって進められたもの。なかでも永井氏は、被災地となった石川県輪島市出身。輪島市は観光名所として知られた朝市通り一帯や、永井豪記念館が焼失するなど深刻な被害を受けた。協会は公式Xに、「能登復興へのお願い」と題した永井氏からのメッセージを掲載している。
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永井氏は、「日本の歴史は災害の歴史と共にあり、その都度人々は助け合い立ち直ってきました。今度も必ず立ち直れると信じていますし、立ち直らなければなりません」「能登の里山里海は2011年6月に日本で初めて世界農業遺産に登録された地域です。一日でも早く能登本来の景色や日々の営みを取り戻して欲しいと思います」とつづっている。
そして、「能登の災害に関しては、『自分の故郷のことなので…』と、遠慮がちだった私の背中をマンガ家仲間の人達が押してくださいました」と、今回のチャリティオークション開催に至った経緯を述べつつ、「復興が順調とは言い難い状況の中、必ず能登復興の“力”となると思います」とコメントしている。
筆者も能登半島は何度も訪れており、永井豪記念館も訪問しているし、白米千枚田や上時国家住宅などの名所を巡っている。しかし、能登半島地震ではこうした名所の多くが被災し、まだ復興が進んでいない状況にあるようだ。漫画の力で能登半島の復興に貢献できるなら、なんと素晴らしいことであろうか。
今回のチャリティオークションは、日本漫画家協会がこれまでに開催したチャリティオークションのなかでも最大規模になるという。2022年に開催された「マンガDE平和」の落札総額は4841万2032円に達した。今回はおそらく、昨今の世界的な日本の漫画・アニメの高い人気を背景に、落札金額は前回をはるかに上回るものになると予想される。
チャリティオークションは被災地の復興に役立つだけでなく、お気に入りの漫画家の直筆色紙を入手できるまたとない機会になる。漫画ファンはぜひ、入札を検討してみてはいかがだろうか。また、色紙はいずれも手描きの一点物であり、オークションサイトを見ているだけでも漫画家の絵の魅力を堪能できるのも魅力といえるだろう。
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