76歳・資産825万円「ギャンブルで貯金ほぼゼロ」それでも救われた“唯一の備え”とは?

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2025年04月27日 20:12  All About

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どんなに貯めても不安が尽きない老後資金。実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住76歳男性のケースを紹介します。
相次ぐ物価上昇で「もはや老後資金は2000万円では済まないのでは」と、不安が増す昨今。ただ、「現役時代にもっと貯蓄すべきだった」と嘆く人がいる一方で、「元気なうちにお金を使うべきだった」と悔やむ人がいるのも事実です。

実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住76歳男性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

回答者本人:76歳男性
同居家族構成:本人、妻(73歳)
居住地:福岡県
リタイア前の職業:パート・アルバイト
リタイア前の年収:200万円
現在の金融資産:預貯金800万円、リスク資産25万円
これまでの年金加入期間:国民年金不明、厚生年金30年

現在の収支(月額)

老齢基礎年金(国民年金):4万9850円
老齢厚生年金(厚生年金):9万2782円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金9万円(年額)

年金以外の収入:なし

配偶者の年金や収入:年金11万9000円(年額)

ひと月の支出:18万円

「夫婦でパチンコにどっぷりハマりました」

現在、およそ預貯金800万円、リスク資産25万円を保有しているという投稿者。

自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答。

その理由として、「ギャンブルが好きで、夫婦でパチンコにどっぷりハマりました。借金は作らなかったが、あり金を全て注ぎ込んでいた。58歳の時に会社が倒産して、退職金を当てにしていたが……だめでした。ある程度の預金はしておくべきだった」と語っています。

「3000万円あればなんとかなると考えていた」

現役時代は、老後資金として「3000万円」貯めることを目標にしていたそう。

「3000万円あればなんとかなるだろう」と漠然と考えていたと言います。

しかし実際に年金生活を経験して、老後資金は「1億円」は欲しかったと感じているそうです。

「私みたいなギャンブル狂は、老後が悲惨です。(そうならないためには)ただ一つ、働きだしたら積み立て預金をすること。今はNISAがありますし、会社は新入社員に積み立てを奨励するくらい」したほうがいいとあります。

「社宅を割安で買っておいてよかった」

今の生活の満足度については「まったく満足していない」という投稿者。

「預金がない、年金が少ない、今は飢えていないだけ。これで病院行きになれば生きていけない、不安な毎日です」と語ります。

ただ、老後の備えとして「現役時代に(倒産した)会社の社宅を割安で買っておいてよかった。この1つが救いです」とのこと。

老後資金に不安を抱えている現役世代には、「今思うに、昔ながらの田舎暮らしが良いのかな。自給自足ができる環境があれば迷わず飛び込むことを勧めます」とアドバイスされていました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
(文:あるじゃん 編集部)

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