
始発列車が発車する特急が止まらない中間駅は、どうしても関東圏・関西圏といった大都市圏に多いです。一方、地方都市もないわけではありません。関東圏・関西圏以外の超便利な中間駅を紹介します。なお、ここで紹介する列車は平日朝6〜8時台に発車する都心方面に限ります。
名鉄 本宿駅(愛知県岡崎市)
名古屋本線にある本宿駅は基本的に急行・準急・普通が停車します。平日朝ラッシュ時は名鉄名古屋方面の快速特急と特急が「特別停車」しますが、それぞれ1本しか停車しません。
本宿駅発の始発列車(平日)は6時16分発の新鵜沼行きと6時44分発の新安城行きです。共に種別は普通ですが、新鵜沼行きは東岡崎駅で急行に変わります。名鉄名古屋駅までの所要時間は57分です。
近鉄 富吉駅(愛知県蟹江町)
名古屋線にある富吉駅には準急と普通が停車します。富吉駅からの始発列車は日中時間帯にも存在します。
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朝ラッシュ時(平日)は6時台3本、7時台4本、8時台4本です。このうち、6時11分発は近鉄名古屋行きの準急で、隣駅の近鉄蟹江駅の次は近鉄名古屋駅まで止まりません。この列車の近鉄名古屋駅までの所要時間は12分です。
JR東日本 山下駅(宮城県山元町)
山下駅は常磐線にあり、普通のみが停車します。山下駅発仙台行きの始発列車(平日)は1日2本のみ。そのうち、1本が7時18分発の普通仙台行きです。仙台駅までの所要時間は43分です。
JR東日本 新崎駅(新潟県新潟市)
新崎駅は新潟駅と新発田駅を結ぶ白新線にあり、普通のみが停車します。白新線自体は全長約27kmの路線ですが、新潟と秋田を結ぶ特急「いなほ」が通ります。
新崎駅発新潟行きの始発列車(平日)は1日2本のみ。いずれも朝ラッシュ時のみの設定で、7時51分発と8時17分発です。新潟駅までの所要時間は13分(7時51分発)。走行距離9.6kmの短距離ランナーです。
JR九州 南福岡駅(福岡県福岡市)
南福岡駅は鹿児島本線にあり、快速・区間快速・普通が止まります。南福岡駅発博多方面行きの始発列車(平日)は6時台1本、7時台1本・8時台1本です。いずれも種別は普通で、博多駅までの所要時間は10分(6時23分発)です。
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南福岡駅から徒歩約10分のところに西鉄雑餉隈(ざっしょのくま)駅があります。雑餉隈駅も特急通過駅で、普通のみが停車します。なお、雑餉隈駅からの始発列車はありません。
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このように、途中駅での種別変更や、走行距離10kmにも満たない短距離など、個性的な列車ばかり。一方、使い勝手のいい列車でもあるため、乗ってみる価値はあると思います。
(まいどなニュース特約・新田 浩之)
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