太平洋産のサバ(資料写真) 水産庁は2日の水産政策審議会(農林水産相の諮問機関)分科会で、2025年のマサバ・ゴマサバやサンマ、大西洋クロマグロなどの漁獲枠を正式決定した。近年記録的な不漁が続く太平洋側のマサバ・ゴマサバは、7月から来年6月までの漁獲枠が13万9000トンと、前年の35万3000トンに比べて約61%の大幅減となった。
サンマは昨年11月の分科会で今年の漁獲枠を11万911トンと設定していたが、約14%減の9万5623トンに削減する。9カ国・地域による北太平洋漁業委員会で今年3月、漁獲上限の1割削減に合意したことを踏まえて変更した。日本の漁獲量は19年以降、6年連続で5万トンを下回っており、今回の変更による影響は限定的だ。