イラスト:角佑宇子 みなさん、こんにちは! ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。お出かけシーズンの5月、アクティブに過ごしたい時の軽アウターといえば、マウンテンパーカーですよね。もはや定番化しているライトアウターですが、時代の移り変わりとともにデザインの流行も微妙に変化しています。そこで今回は、今着るとちょいダサ認定されるNGなマウンテンパーカーの特徴をご紹介いたします。
◆大人可愛い系マウンテンパーカーはもう避けたい
今着るとどうしてもダサ見えしてしまうのはフリルなどの甘めなデザインが含まれた、いわゆる「大人可愛い系マウンテンパーカー」です。2010年頃からファッションジャンルに大人可愛いというキーワードが登場し、大人っぽさと可愛さを融合させたデザインの服が多く登場。それにともない、本来「可愛い」とはかけ離れたアウトドア系の服もこの頃から大人可愛いデザインに昇華されたアイテムが増えていきました。
しかし、そこから10年以上経った2025年の現在。大人可愛いというジャンルも衰退気味に。マウンテンパーカーのデザインもまた、本来のアウトドア要素の高いユニセックスデザインが支持されるようになっていきました。そのため、今この大人可愛いファッション性のマウンテンパーカーを着ると、流行遅れという印象が相まってダサ見え・おば見えしてしまうので注意が必要です。
◆今着るとおしゃれな「着回しできるマウンテンパーカー」
反対に現在はどのようなマウンテンパーカーが人気かというと「トラックジャケット風のマウンテンパーカー」です。
キャンプなどのアウトドアシーンで親しまれるようなデザインというよりは、陸上競技やスポーツ界で親しまれるようなコントラストの効いた配色、デザインのマウンテンパーカーが支持されています。昨今注目度の高いロゴデザイン、ライン、清涼感のある配色などが特に人気です。
ザ・アウトドアなマウンテンパーカーはカーキやベージュなどのアースカラーが多く、シティユースしにくいというデメリットがあります。その点、トラックジャケット風のマウンテンパーカーなら、アクティブシーンやスポーツシーンではもちろんのこと、街なかで着るデイリーコーデにも活用できるようなカラーや配色、デザインで「着回しできる」というのが人気の理由にもなっていますね。
◆定番アウターこそ、デザインの移り変わりに注意!
マウンテンパーカーの他にも、トレンチコートやMA―1などのメンズライクな軽アウターは、一度トレンド入りすると長く存在し、いずれ定番化しやすいアイテム。そのため、まだ廃れていないからと5年、10年前のアウターを着続けてしまうこともあるのですが、アイテムとして廃れてはいなくとも購入当時と現在ではデザインの趣向が変化しているのでチェックは必要です。
ぜひ、お手持ちのマウンテンパーカーが昔のデザインだった方は、これを機に新調を検討してみてくださいね!
<文&イラスト/角佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105