病をへて家にこもり、身だしなみを整えられなかった女性の絡まった髪を、5日間かけてサラサラにケアする動画がYouTubeに公開されています。女性の髪は誰もがほどくのは不可能と思うほどにもつれていました。
動画を投稿したのは米フロリダ州マイアミのヘアサロン「Love, 518」のオーナー、ハダッサ・フェリックスさん(@love518salon)。
サラさんは精神的な問題やちょっとしたことがきっかけで、手に負えなくなるほど髪がもつれてしまった人をこれまでに450人以上もケアしてきたとのこと。
●もつれた髪を5日間ケア
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「精神的な問題は誰にでも起こり得る」と語るハダッサさんは、今回サラさんという女性のもつれた髪の毛を5日間にわたってケアすることにしました。
サラさんの髪は長い間、伸びっぱなしのまま何もケアがされなかったために、もつれていくつもの塊ができていました。頭をそるしかないと思っていたサラさんですが、SNSでハダッサさんのことを知り、思い切って助けを求めることにしたのです。
●事故から精神的に疲弊しまったサラさん
サラさんの髪の毛がこのような状態になってしまったのは、8カ月前の事故が引き金だったそうです。もともとサラさんは遺伝性の慢性疾患による重度のめまいに悩まされ、母親の介護をしながらほぼ家にこもる生活を送っていたとのこと。
そんな中で外傷を負うほどの事故に遭い、病院に1週間ほど入院した後さらに1カ月ほど安静にしなければならなかったそうです。
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その間に痛みに耐えるだけでなく精神的にもまいってしまったサラさんは、髪をケアする気力もなくなり、精神状態はますます悪化してしまうことに……。
●朽ち果てる前に前に進もうと決意
しかしサラさんは、心のどこかで「このままではいけない」と感じて就職の面接を受けたそうです。ところが面接官からは、「その髪をどうにかするまであなたを雇うことはできない」と言われ、その日は自宅に戻って涙したそうです。
しかしサラさんは「髪を直せば仕事をもらえる」と考え直し、「ベッドで朽ち果ててしまう前に一歩でも前に進もう」と自分を奮い立たせたのでした。
●5日後には心も髪も別人に変貌
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サラさんの髪をケアすることにしたハダッサさんは、早速もつれた髪の塊をほぐす作業に取り掛かりました。
サラさんの髪は、本来寿命となって抜け落ちるはずの髪の毛がそのまま頭皮にとどまって絡まっていたため、ハダッサさんはまず髪をほぐすとともに抜け毛を取り除いていくことにしました。
コームの持ち手のとがった部分で、もつれた髪の塊を少しずつすくってはほどいていくという作業を繰り返して3日目、サラさんの髪はだいぶもつれがほぐれて一部コームでとかせるまでになりました。
4日目には残った2つのもつれた塊をほぐしていきます。非常に根気のいる作業にもかかわらず、ハダッサさんは今回サラさんのケアを無償で請け負っているというから驚きです。
最終日5日目、ついにもつれていた塊が全てほどかれ、サラさんの髪は当初からは想像もできないほどサラッサラに生まれ変わりました。
そんなサラさんにハダッサさんは次のように告げます。「鏡で自分の姿を見てこう言うのよ! 準備はいい? 『私は美しい』『私は愛されている』『私は満たされている』」。
照れながらもサラさんは3つの言葉を口にするとハダッサさんにハグで感謝し、うれしさから両手で何度も髪の毛をかき上げて満面の笑みを浮かべていました。
心も髪も満たされたサラさんがこの後、職に就くために新たな一歩を踏み出したことは言うまでもないでしょう。
YouTubeチャンネル「Love 518」(@love518salon)では、他にもハダッサさんの手によって髪も心も満たされた人たちの動画を見ることができます。
画像はYouTubeチャンネル「Love 518」から引用
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