「重大な事案と認識」=被害者から複数回相談―刃物向けたトラブルも・神奈川県警
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2025年05月03日 23:31 時事通信社

川崎市川崎区の民家で岡崎彩咲陽さん(20)の遺体が見つかった事件で、岡崎さんや親族から白井秀征容疑者(27)とのトラブルについて相談などを受けていた神奈川県警の人身安全対策課は3日、「重大な事案と認識している。改善するべきことがあったかどうか確認していきたい」などと説明した。
同課によると、岡崎さんからの最初の通報は昨年6月13日。白井容疑者と「けんかになった」との内容で、県警は祖母宅に避難させる措置を取った。その後、岡崎さんと白井容疑者は破局と復縁を繰り返していたという。
9月、岡崎さんの父から「娘が(白井秀征容疑者から)ナイフのようなのもので脅された」との通報があった。岡崎さんが被害届を提出したが、翌10月に事実と異なる説明があったとして取り下げた。
12月には、岡崎さんから、「(同容疑者が)家の周りをうろついている」などといった電話相談が川崎臨港署に寄せられた。その際、パトカーで周辺を警戒するなどしたが、白井容疑者は見つからず、岡崎さんの意向で同容疑者への口頭注意などはしなかった。
県警は、岡崎さんが行方不明になった同月20日以降、今年3月下旬までに白井容疑者への任意の事情聴取を7回実施。自宅内も確認したが、遺体が見つかった床下は、同容疑者の親族から食事中として確認を断られたという。
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