

ユカコさんの苦労話は、私に「放っておけない」と感じさせるための嘘だったのでしょう。驚きを通り越して恐怖を感じます。とんでもない人と関わってしまった……。私は自分の気持ちを整理し、ユカコさんに最後のメッセージを送りました。

ユカコさんにこんな内容を送ったところで、何も響かないかもしれません。だけど私だって、最後に言いたいことを言ってから終わりにしたかったのです。それから数ヶ月が経ち、私は新しいパート先で働きはじめることになりました。

私は新しいパート先に採用が決まり、また心機一転働くことになりました。この短い期間でいろいろとありましたが、世の中は「善意に感謝してくれる人ばかりでない」とユカコさんの一件でよくわかりました。私が何かを犠牲にして頑張っていたとしても、伝わらないどころかそれを当然と思い、相手にされなかったときに腹を立てる場合もあるなんて……。
相手の問題まで自分のことのように捉え、親身になりすぎて「身を滅ぼし」かけた私。学生時代であれば、守りたいものを守れるならそれでよかったのかもしれません。しかし今の私には家庭があります。仕事だってあります。守りたいものは、ひとつだけではないのです。
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【第8話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・ふみまる 作画・マメ美 編集・井伊テレ子