システム障害により、自動料金収受システム(ETC)が利用できなくなった中央自動車道三鷹本線料金所=4月6日、東京都三鷹市 東日本、中日本、西日本の高速道路3社は28日、7月ごろに運用を開始する予定だった高速道路料金の深夜割引の見直しを、再延期すると発表した。4月に中日本高速管内で発生した自動料金収受システム(ETC)の大規模な障害を受けて、深夜割引見直しに向けたシステム整備を一時中断していることなどから、7月ごろの運用開始が困難になった。新たな運用開始時期は未定。
高速道路3社は28日、大阪市内で記者会見した。西日本高速の浅野泰平サービス担当部長は「お客さまに迷惑をかける。申し訳ない」と陳謝。深夜割引の見直しにあたり、システム整備を一段と慎重に進める必要があると判断したという。
高速道路の深夜割引を巡っては、現行の午前0時〜同4時の料金割引の適用時間帯を、午後10時〜午前5時に拡大するなどの見直しが予定されている。当初は2024年度中の開始を目指していたが3社は昨年12月、システム改修の遅れを理由に今年7月ごろに遅らせると発表。今回で2度目の延期となる。