
まだ5月なのに全国的に夏日が続いている。職場でエアコンの設定温度をめぐる“エアコン戦争”が、早くも勃発しているようだ。
ガールズちゃんねるに5月下旬、「職場のエアコン問題」というトピックが立ち、切実な悩みが書き込まれた。
「私の席は風向の真下でかなり寒いです。担当に訴えましたが、この設定は変えられないということで温度ロックされています」
エアコンの風が直撃する席の寒さは想像に難くない。「仕方ないので自分で対策するしかないか」と続けたトピ主。確かに、暑いより寒いほうが着込むなどして対策を取りやすいかもしれないが、設定温度や風の強さにもよるだろう。(文:天音琴葉)
クリアファイルで風よけを自作した猛者も
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「みなさんの職場では、温度管理問題はありますか?」との問いかけに、多くの体験談が寄せられている。
まず目立つのは、「上着着るといいよ」といった基本的な防寒対策を促す声だ。しかし、
「寒いのは着込めばなんとかなりそうだけどね 風が直接あたるとかはあんまりよくなさそう」
という指摘もある。確かに、エアコンの風が直接当たる場合、「目も乾く」などの「寒さ」以外の不快感を伴うもの。
「羽織ったりしても真上からだから頭が寒いんだよね、頭痛くなる」
「風が当たり続ける場所ってすぐに痛くなるし自律神経もおかしくなる」
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風向きを変えるためのアイテムを書き込んだ人も多く見られた。市販の風よけグッズ「エアーウィング」や、100円ショップのグッズ、クリアファイルで自作するといったアイデアも共有されている。
「うちはクリアファイルで代用したよ ビルに取り付けられた天井の隙間から直接風が出るタイプのエアコンだったから、ファイルを半円筒にして養生テープで止めた。真下には風は来ないで、左右に流れ出る(原文ママ)」
また、「小型サーキュレーターをデスク上に置いて上向きに風を吹かす」という、空気の流れを変える提案も効果的かもしれない。
「室内温度40℃です」「ついに1人熱中症になり……」危険な暑い職場も
コメントの中には、「暑がりなオッサンが温度を下げまくる!」という不満も書き込まれているが、営業職など外回りから帰ってきたばかりで、暑く感じる人もいるだろう。
「暑い人に合わせないとね 暑い人はそれ以上脱げないから」というコメントの通り、着込むのと違い、脱ぐには限界もある。熱中症のリスクもあるから、どちらを優先するかは難しい問題だ。
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一方で、職場が暑くてつらいというコメントも見られる。
「飲食店だから仕方ないのかわかりませんが室内温度40℃です。暑すぎて汗だくになって服着替えますがどうにもできないようです」
「(冷え性のベテラン女性従業員が)寒い寒い言ってどんなに暑くても冷房使わせてくれなかった。ついに1人熱中症になり、もう文句言われようと無視してガンガン点けるになって解決」
夏にエアコンをつけさせないのは言語道断だ。実際、職場での熱中症も増えているようで、今年の6月から、企業の熱中症対策を義務化する改正労働安全衛生規則が罰則付きで施行される。
結局、トピ主は着込むか、風よけグッズを使うかしかないだろうか。根本的な解決策として、「席替えはだめなの?」と席の移動を望む声も当然ながら多くあった。しかし、職場の事情で簡単には実現しないことも多いものだ。
とは言え、個人でできる対策を試みても耐え難い状況が続くのであれば、上司や部署全体に改善を働きかけることも必要だろう。快適な職場環境は、従業員の健康、延いては仕事の生産性にも関わる。今年の夏もかなり暑くなりそうだから、職場全体で知恵を出し合う姿勢が求められているのかもしれない。
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