
育休を終えて職場に復帰した妻。そのタイミングで「夕飯作りは任せて」と名乗り出たのは、料理初心者の夫でした。頼もしさに期待したのもつかの間、献立はおなじみの餃子なのに、買い物から調理まで思わぬ“珍事件”が続発します。
【漫画】後味が妙にピリッとスパイシー「これは…いったい何?」(全編を読む)
「ひき肉」と書かれた買い物メモを見て…
Cさん(兵庫県・30代)は育休が明け4月から、職場復帰を果たしました。夫はもともと家事や育児に協力的でしたが、いよいよ「ご飯づくりも任せて!」と意気込んでいます。
「餃子を作ってみようと思う」
餃子はCさん宅の週末の定番メニューです。普段は野菜を切り、ひき肉を混ぜ、下味をつけて餡を作るのはCさん、餡を皮で包むのは夫も含め家族で行っていましたが、今日は買い物から餡作りまで夫がすると言います。
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レシピサイトで見た買い物メモを手に、夫は嬉々としてスーパーへ出かけていきました。Cさんはその姿に、少しだけ感心しました。「私も帰りが遅くなることがあるだろうし、いろんな料理を覚えてくれたら助かるな」と思ったのも束の間、夫が得意げに持ち帰ってきた買い物袋の中身を見て、思わず絶句しました。
「ひき肉」と書かれた買い物メモ。でも買い物袋には、しっかりと「合挽肉」が入っています。 「今日のメニューって餃子だったよね?ハンバーグにしたの?」 「いや?餃子だよ。餃子の皮もちゃんと買ってきたよ!」
Cさんは普段から餃子には豚挽き肉を使ってきたし、レシピサイトにもそうと書かれているはず。合挽肉はハンバーグやミートソースの時に使います。餃子にはまるで合わないわけではないですが、合挽肉は、牛の香りや脂のクセが強すぎるし、餃子は、キャベツやニラと合わせるので、甘みとコクがある豚肉が適していると思い、Cさん宅では豚挽き肉で餡を作っていました。
また、Cさんが買い物に行くならついでにと「三つ葉」を頼んだのですが、春菊を買って帰ってきました。「三つ葉って何?何の料理に使うの?そんなの今まで食べたことがないから形状がわからなかった」と言われ、膝から崩れ落ちそうになりました。三つ葉は今までにも、炊き込みご飯や茶碗蒸しにも入れていたはず。何食わぬ顔で春菊を買ってくる神経の持ち主だった夫。この様子では、夫はきっと「パクチーとセロリの違い」もわからないかもしれません。
後味が妙にピリッとスパイシー
やむを得ずその日は合挽肉で餃子を作ることにした夫。レシピサイトを検索しながらどうにか作った餃子の餡を、家族みんなで皮に包みました。しかし、焼き上がった餃子を口に運んでみると、何かがおかしい気がするのです。
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肉を合挽肉にしたことでいつもと少し違い、洋風ミートボールに近い印象だったことまではCさんも納得済みです。でも、後味が妙にピリッとスパイシーで、酸味がある一方でコクがない。「これ、下味に何入れたの?」とCさんが夫に問いかけると、レシピには書いているはずのない「ウスターソース」を入れていたのです。
「レシピにウスターソースって書いてあったから」
「いや、ウスターソースは書いてあるはずない。もう一回読んでみて!」
夫は「オイスターソース」を「ウスターソース」と読み違えていたのです。
「オイスターソースなんて、うちにある?使ったことないでしょ?」と夫。いえいえ、Cさんは野菜炒めなどの中華料理を作る際にはオイスターソースを使います。
「全然違う!そもそも原材料が違うし、味の系統も違うのよ」
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夫には“オイスターソース”の存在そのものがなじみのないものだったようです。牡蠣は好きでよく食べているというのに、オイスター=牡蠣という単語がピンとこなかったのでしょうか。
Cさんはオイスターソースとウスターソースを並べ、少量ずつ味見してもらいました。夫の反応はというと…「言われてみれば違う気がする」。
その様子を見て、2つのソースの味わいの違いが、「違う気がする」程度にしか認識されていないことが、逆に恐ろしくなってしまいました。
「ありがとう」と「おいしい」のバランス
正直に言えば、夫のやる気はありがたいと思います。仕事で疲れて帰ってきても、率先して家事をしようという姿勢は立派です。夫の料理修行は、まだまだ始まったばかりで、今後も珍料理が食卓に並ぶような気配はあります。「間違いを責めず、学ばせる」というCさんのスキルもまた、鍛えられていくのでしょう。
料理に必要なのは、知識と好奇心、そして多少の練習。贅沢を言えば、「おいしく」仕上げてほしいという小さな希望を残しつつ、レシピをちゃんと読む、材料の名前を覚える、味を確かめる…そういったことを根気よく伝えたいと思っているのでした。
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料理初心者のうっかりミスを教えてください!
▼50代・女性
娘が一人暮らしを始める前に料理を習いたいというので、娘が好きなオムライスの作り方を教えていたのですが、食材を切るときに、鶏肉を一番最初に切って、包丁やまな板を洗わずにそのままタマネギやニンジンを切ろうとしたので、思わず叫んで工程を止めました。知識が無いって怖いです!
▼30代・女性
ハンバーグのタネをボールでこねる際に、両手でこね始めるうちの夫。途中で調味料を足す際に、最初は手を洗っていたのですが、途中からそれもめんどくさくなって、タネが手についたまま塩コショウなどの調味料の容器を触っていることに、驚愕しかなかったです。調理用のビニール手袋も用意してあるのになぜそれを使わないんだろう。
▼40代・女性
息子がパスタを作っているのを見ていたら、テフロン加工されたフライパンの中で、金属のトングでソースをガリガリ混ぜていたので、あとでフライパンを見たら傷だらけでショックでした。
(まいどなニュース特約・松波 穂乃圭)
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