ローソンが政府備蓄米の随意契約申請が受理された場合に販売予定の商品のサンプル=3日、東京都港区 コンビニ大手3社は3日、2021年産の政府備蓄米の店頭販売を決めた。ファミリーマートは6日に1キロ税別360円で発売。東京都内と大阪府内の各10店舗で扱い、地域は順次拡大する。セブン―イレブン・ジャパンとローソンも調達次第、売り出す。大手スーパーなどで販売が広がる22年産の「古古米」に続き、「古古古米」がコンビニの販路に乗る。
中小小売業者を対象とした随意契約に、ファミマは1000トン、セブンとローソンは500トンずつ、それぞれ申請し受理された。3社は大手小売業者向けの22年産備蓄米の随意契約に申し込んだが、要件を満たさず不受理となった経緯がある。
セブンは利便性を重視し、とがずに炊ける無洗米に加工して販売する方針で、価格は2キロ税別800円前後に設定する。ローソンは1キロ(税別360円)と2キロ(同700円)の2種類を店頭に並べる予定だ。
ローソンはこのほか、自社ルートで調達した、22、23年産のコメを使った「ヴィンテージ米おにぎり」も発売する。7月上旬ごろに関東の一部店舗で提供する。価格は税別120円前後と、通常のおにぎりよりも安くする。