蕨郵便局立てこもり 88歳被告に懲役24年 さいたま地裁判決

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2025年06月04日 19:07  毎日新聞

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毎日新聞

さいたま地裁=平本絢子撮影

 埼玉県蕨市の蕨郵便局で2023年10月に起きた人質立てこもり事件で、殺人未遂などの罪に問われた住所不定、無職、鈴木常雄被告(88)の裁判員裁判で、さいたま地裁は4日、懲役24年(求刑・懲役25年)の判決を言い渡した。


 判決によると、被告は23年10月31日、蕨郵便局で女性職員2人を人質に立てこもり、屋内外に向けて拳銃を1発ずつ発砲し、駆け付けた警察官を殺害しようとした。立てこもり事件の約1時間前には、戸田市の戸田中央総合病院に向けて拳銃1発を発砲し、飛び散った窓ガラスや弾丸の破片で医師ら2人を負傷させた。


 争点となっていた殺意の有無について、佐伯恒治裁判長は「被告は拳銃を長期間保有し、『何度も撃ったことがある』と述べており、殺傷能力の高さを十分に知っていた」と指摘。警察官との距離や弾道などから「殺意があった」と判断した。


 被告が過去の郵便局や病院とのトラブルを発端に事件を起こしたことに触れ、「動機や経緯に酌むべき点はない。真摯(しんし)な反省はほとんど見られない」と非難した。【加藤佑輔】



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