画像提供:マイナビニュースキャリアデザインセンターが運営する、女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』は2025年6月3日、「男性の育休」についてアンケートの結果を発表した。同調査は2025年4月24日~5月7日、働く女性396名を対象にインターネットで実施した。
女の転職type会員に、男性の育休取得について聞いたところ「とてもいいと思う」62.9%が最も多く、「いいと思う」31.1%と合計すると94%の人が男性の育休取得に肯定的だった。一方、否定的な人はかなり少数で「あまりいいと思わない」1.8%、「まったくいいと思わない」0.3%だった。
※未婚の人も含む
夫(パートナー)にはどの程度育休を取ってほしいか聞いたところ、子供の有無に関係なく「数か月」が最も多い回答だった。一方、「半年」「1年以上」という比較的長期を回答した人の割合は、子供がいる人は21.3%なのに対し、子供がいない人は32.7%だった。
また育休を「取ってほしいと思わない」と回答した人は、子供がいる人は7.7%なのに対し、子どもがいない人は3.7%でギャップがあった。子供がすでにいる人は、夫(パートナー)に長期育休は望まない、または取得そのものを希望しない人が多いという実状が見て取れる。
2021年に行った同様の調査(Q.3子供がいない人)では、「数か月」と回答した人は41.1%、「半年」は15.7%という結果だった。今回の調査(子供がいない人)では、「数か月」29.4%、「半年」22.5%だったので、長期の育休を希望する人が増えている様子が伺える。
夫(パートナー)が育休を取得している間、自分はどうしたいかを聞いたところ、「自分も育休を取り、育児を一緒にやりたい」が77.3%で大部分を占めた。一方、「自分は時短で仕事復帰し、夫の負担が多めで育児をしてほしい」「自分はフルタイムで仕事復帰し、夫メインで育児をしてほしい」という回答も合計で16.6%あり、自分より夫(パートナー)に育児を負担してほしいという女性も6人に1人程度いることがわかった。
※夫(パートナー)が育休を取得した経験がある人のみ
※複数回答あり
実際に夫(パートナー)が育休を取得した経験がある人に、いい変化があったかを尋ねたところ、「家事・育児の分担が進んだ」34.4%が最も多く、次いで「精神的な負担が軽減された」と「いい変化はない」が29.5%で同率2位となった。
パートナーの育休取得によって、家事や育児の分担が進んだり、精神的な負担が軽減されたりと、もちろんいい効果はあるが、いい変化がなかったという人も一定数いることがわかった。
※離職中の人は直近の職場で回答
職場の男性の育休取得について聞いたところ、「取っていない」31.6%が最も多く、次いで「ごく一部」21.5%という結果になった。「半分程度の人が取っている」と「ほとんどの人が取っている」は合計しても9.8%で、男性が育休を取得することが当たり前な職場は少数派だということがわかる。
※Q.5で「半分程度の人が取っている」「2~3割の人が取っている」「ごく一部の人が取っている」「取っていない」と答えた人のみ
※複数回答あり
Q.5で「半分程度の人が取っている」「2~3割の人が取っている」「ごく一部の人が取っている」「取っていない」と回答した人に、男性が育休を取得できていない理由を聞いたところ、「サポート体制や制度が整っていないから」36.3%が最も多い回答だった。
次いで「社内で取得している人が少ないから」35.4%、「昇進や評価に響きそうだから」26.3%、「上司や同僚によく思われなそうだから」24.2%などの回答が続き、職場の雰囲気や空気を読んだ結果、取得が進んでいない様子が伺えた。(花音)