ママスタみなさんのなかで、出産後に産後うつになったことのある人はいるでしょうか? 産後はメンタルヘルスの不調に陥りやすい時期と言われています。厚生労働省によると、産後うつとは以下のように定義されています。
『産後に気分が沈み、日常の生活でそれまで楽しいと思えていたことが楽しいと思えなくなったり、物事に対する興味がなくなったりする症状』
引用:厚生労働省「第5章 養育者のメンタルヘルス」
当時は自覚していなくても、振り返ってみるとあのときは産後うつに陥っていたかも! と感じるママもいるでしょう。
『産後うつになったことある? 助産師さんが言うには8〜9割のママが産後1〜2ヶ月間で心が不安定になるらしい。みなさんはどうだった? 経験した人は、どんな症状が出るの? 私は今産後3日目で、これから退院なので教えてほしい』
こちらはママスタコミュニティに寄せられた産後間もないママの投稿です。投稿者さんは無事出産を終えて、これから赤ちゃんとの生活が待っています。ただ助産師さんから産後うつの情報を聞き、具体的にどんな症状になるのかを知りたくて投稿したようですね。あらかじめ産後うつの症状について知っておくことで、自分の心身に異変が起きたときにも冷静に対処できる可能性があります。だからこそ出産前や産後すぐのタイミングで、こうした情報を知っておくことはとても大切ですよね。そこで、ママスタコミュニティの他のママたちの声を紹介します。
産後うつになったことがあるリアルなママの声
『私は初めての子育てでずっとワンオペ育児だった。誰にも相談できなくて1人で頑張りすぎてうつになったよ。今でも定期的に病院に通っている。私の場合は急に涙が出てきたり布団から起きられなくなった。それから自分の身だしなみとかも全く気にしなくなって死んだら楽になれるかな? とも考えていた』
『私もなったよ。将来への謎の不安とかすごく自分に自信がなくなったり……。解決方法も分からないし気持ちのやり場がなかったよ。わが子は可愛いんだけれどなぜか怖くて離れたかった。なのにお風呂に入る間でも離れたら心配でたまらなかった。最悪の時間だったよ。そんな不安から抜け出せたのは、睡眠をしっかり確保できて生活リズムが整ってきた頃。徐々に良くなったよ』
『私もなったよ。1人目で超張り切っていて、でもワンオペだった。思うようにできない自分の不甲斐なさと慢性的な寝不足でなぜか涙が止まらなかった。朝から晩まで言葉の通じない赤ちゃんと2人きり。もう毎日辛くて辛くて、時計ばっかり見ていた。早く1日が終わってほしくて』
『初産、現在6ヶ月の娘がいます。入院中は母乳出ない、乳頭亀裂を起こすでとにかく授乳が苦痛で泣きました。退院してからもしんどいし、夜は寝られない日々でしたが必死だったのであんまり記憶がありません』
このように、産後うつに陥ったことのあるママから続々とコメントが寄せられました。漠然と将来が不安になったり、子どもが可愛いと思えなかったり。やり場のない気持ちに押しつぶされそうになったりと当時を振り返っています。また慣れない子育てや身体の不調によって寝不足になり、産後うつになった人もいるようです。なかには周囲の人から「産後うつじゃない?」と指摘されて、ようやく自分の異変に気付いたという人もいました。本人は無自覚だったという点も、特徴の1つかもしれませんね。
今振り返ってみると、些細なことで悩んでいた
『私は下の子を出産した後、上の子がキーキーうるさくて。こんなに落ち着きのない子にカタカナとか教えられるのかなって不安になったのを覚えているよ。カタカナって何年先のこと? って話だし、教えるのも先生なのに変だったね。でも今となっては笑い話だし、大丈夫よ』
『他人のちょっとした言葉でどん底まで落ち込んだ(ちなみに赤ちゃんの体重のことね)自分でもそんなことでウジウジしてめんどくさ! って頭では分かってるのに心が付いて行かなかった。産む前に戻りたいとか産み直したい、子どもなんていらないとまで思ったなぁ。でも人には言えず夜中にこっそり泣いていたよ』
普段なら気にならないような些細なことにも過敏になり、深く悩んでしまうのも産後うつの特徴の1つかもしれません。しかし多くは「今となっては笑い話になる」ことであり、産後うつがずっと続くわけではないようです。ただし今回のママたちのように回復できる場合もある一方で、症状の深刻さによってはママ自身や子どもの命に関わる事態に発展する可能性もありますよね。今、辛いと感じているのであればどうかひとりで我慢せず、周囲のサポートを積極的に受け入れましょう。
関わってくる人たちがみんな敵に見えた
『義両親がうるさすぎて、うつになった。嫌味しか言わない、内孫だのなんだのって。わが子が可愛いと思えず、幸せな時期のはずなのに死ぬことばかり考えていた気がする』
『今思えば、うつっぽかったかも。赤ちゃん訪問でアンケートに答えたらひっかかったのか、保健師から何度も電話があった。無視していたらアポ無しで家に来てくれたけれど、嫌で居留守を使っていた。人との関わりが極端に面倒だった』
『仕事も辞めて育児もうまくいかなくて不甲斐なかった。旦那に泣いて「別れよう」とばかり言っていた。今思えば産後うつだったのかも』
産後のママは心身ともに限界状態になっています。なので周囲の何気ない言動にも敏感になるようです。その影響もあって「周囲が敵に見えた」「誰とも関わりたくなかった」という声が目立ちました。産後のママと接する人は事前にこのようなママたちの声を参考にし、繊細なメンタル状態を理解しておくといいでしょう。
しんどくなったら、どうすればいい?
『育休を子どもが3歳になるまで取るつもりだったけれど1歳で復帰した。そしたら元気もりもりに!』
『子育てがしんどいなって思ったら無理せず周りに甘えたり、適度に手を抜くことが大切だよ』
『出産後、入院中いかにたくさん寝るかでもだいぶ違う気がする。でもいつか必ず終わるので大丈夫!』
『2人目のときは平気だった。手抜きしまくりだったからだと思う。ワンオペだったけれど、会話ができる4歳の上の子がいたから気が紛れたのもある。話し相手がいるって大事』
産後うつに陥った場合の対処法を教えてくれたママもいました。ママたちの声をまとめると「生活のリズムを整え、睡眠を確保」「適度に手を抜く」「話し相手を作る」でしょうか。どれも参考になりますね。厚生労働省のサイトでも、産後うつの対処法の1つとして睡眠をたくさん取って心身の休息をすることが大切だとしています。例えば搾乳して夜間の授乳を他の家族に任せるなど、事前に準備することで睡眠時間を確保するのも1つの方法です。
もし身近に頼れる人がいない場合は市区町村の育児ヘルパーや、一時保育などのサービスを利用するのもよいでしょう。公的機関では、母子の健康を支えるさまざまな支援制度が整っています。また、乳幼児健康診査ではママのメンタルヘルスの不調を診断するチェック体制もあるようです。しんどいと感じたら、ひとりで抱え込まずにこうしたサービスを活用してみてくださいね。人との関わりを億劫に感じても、正直な気持ちを話してみると少し楽になるかもしれません。
参考:厚生労働省「第5章 養育者のメンタルヘルス」
![]()
【ふるさと納税】無洗 米 《7-14日以内に出荷予定(土日祝除く)》 熊本ふるさと無洗米 5kg 10kg15kg 20kg 訳あり 米 コメ こめ 熊本県産 米 ふるさと納税 わけあり 以上のお米ならこれ お米 おこめ 熊本 SDGs むせんまい kome musennmai 定期便
文・安藤永遠 編集・あいぼん イラスト・めい
■ママスタセレクトで読む