カロリーゼロ甘味料、毎日取るのは危険?【管理栄養士が解説】

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2025年06月07日 20:50  All About

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【管理栄養士が解説】砂糖の代わりに使われるカロリーゼロ甘味料。人工甘味料は天然甘味料に比べて危険なのでしょうか? 管理栄養士が分かりやすく解説します。

Q. 「カロリーゼロ甘味料は危険」って本当ですか?

Q. 「ダイエットのために『カロリーゼロ』と書かれた飲み物やお菓子をよく選んでいます。人工甘味料は自然のものよりも体に悪い感じがしますが、実際はどうなのでしょうか? 危険だから選ばないという友人もおり、不安です。毎日飲んでも大丈夫か、教えてください」

A. 適量なら問題ありません。取り過ぎには注意を

「カロリーゼロ」と表示された食品や飲料は、スーパーやコンビニでもよく見かけます。これらの商品には砂糖の代わりに「ノンカロリーシュガー」と呼ばれる甘味料が使用されています。

ノンカロリーシュガーは全て人工のものというわけではありません。ステビアや羅漢果といった「天然甘味料」、アスパルテームやスクラロースなどの「人工甘味料」、そしてキシリトールやエリスリトールといった「糖アルコール」の3種類に大きく分けられます。

いずれも少量で強い甘味を感じることができ、カロリーを抑えるのに役立ちます。

これらの甘味料は、一定の基準を満たすことで安全とされ、日本国内でも使用が認められています。しかし、取り過ぎには注意が必要です。人工甘味料の中には腸内環境に影響を及ぼす可能性があるものもあり、また甘味に依存して結果的に過食につながるケースも懸念されています。

カロリーゼロ甘味料は、上手に取り入れれば健康的な食生活の味方になります。過度な心配は不要ですが、「カロリーゼロだから」「安全だから」と、過剰に取っていいわけではありません。適量を心がけて、うまく活用しましょう。

平井 千里プロフィール

メタボ研究を行いエビデンスに則ったダイエットを教える管理栄養士。小田原短期大学 食物栄養学科 准教授。女子栄養大学大学院(博士課程)修了。前職の病院での栄養科責任者、栄養相談業務の経験を活かし、現在は教壇に立つ傍ら、実践に即した栄養の基礎を発信している。
(文:平井 千里(管理栄養士))

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