写真 みなさん、こんにちは! ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。脚の露出をすっぽりカバーしてくれるロングスカートにワイドパンツ。ボリュームのあるワイドなボトムスは2010年半ば頃から続く定番アイテムです。そんなロングスカートやワイドパンツですが、外出するときに裾が邪魔で不便に感じたことはありませんか? そこで今回は、そんなロング丈のワイドボトムスを着用する際のお作法についてご紹介いたします。
◆ロングスカートで階段を降りるときのお作法
ロングスカートは歩くたびに揺れる感じが女性らしくておしゃれ。しかし、階段を降りるときにスカートの裾を自分で踏みそうになったり、後ろを歩いている人に踏まれたりと何かと不便に感じる瞬間がありますよね。そんなとき、当然ながら皆さんは裾を持って階段を上り下りしていると思いますがどのように裾を持っているでしょうか。
よくある光景としては、スカートの前部分の裾を片手で持って上り下りをしているケース。実はこれだと後ろのスカートを引きずってしまっている可能性があります。かといって、スカート全周の裾をたくし上げると脚が思い切り露出してしまいますし、なんだか上品には見えませんよね。
◆スカートの裾の、後ろと前をそれぞれひとつまみ
なので、階段の上り下りをすると時はスカートの裾の後ろ部分をひとつまみ。そして前部分もひとつまみして軽く持ち上げましょう。スカートをつまむ場所はなるべく裾に近い位置を持って、スカート地をたるませるようにして持つと歩きやすく、見た目も上品に見えます。
◆お手洗いでワイドパンツを下ろすときのお作法
下半身をすっぽりカバーしてくれる優秀パンツといえば、ワイドパンツ。しかし、ワイドパンツが流行してから長い間ずっと問題視されているのが、お手洗いどうするか問題。多くの場合はパンツの裾を膝上まで巻くしあげて、しっかり両手でホールドしてから用を足すのではないでしょうか。
しかし、それだと用を足し終わったあと、トイレットペーパーを取るにあたって片手を離さなければなりません。この時、片方のパンツの裾がトイレの床についてしまう可能性があるので、膝に力を入れてなんとかズリ落ちないようにするなどとにかくストレスがかかります……。
◆裾ゴム付きのペチパンツで一発解決
それを回避してくれるのが、裾ゴム付きのペチパンツ。ペチパンツは本来、白いパンツなどの透け防止や汗蒸れ対策で愛用されるパンツタイプのインナーです。様々なデザインがありますが、裾ゴム付きのペチパンツはワイドパンツの裾をゴムに挟ませられるので、両手を離しても裾が落ちずに快適に用を足すことができます。
とくに生地がツルツルした素材のワイドパンツは手で保とうとすると滑り落ちやすいので、ペチパンツを使って対策すると良さそうですね。
◆ちょっとのストレスも上品に改善
知らなくてもなんとかなるけれど、知っていると便利なワイドボトムスのライフハックついてご紹介しました。
昨今はミニ丈のボトムスが流行していますが、脚を露出するのが苦手な大人世代を中心にワイドボトムスやロング丈のスカートは引き続き人気となっていきます。だからこそ、これからも上手にロング丈のボトムスとお付き合いをしていきたいもの。
とくにワイドパンツのインナーは汗をかくこれからの時期にも役立つのでぜひ試してみてくださいね。
<文&イラスト/角佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105