ママスタ現代の子どもたちは生まれた頃からパソコンやスマホが当たり前。それだけでなく、テレビやゲームなどあらゆるデジタルの娯楽が世の中に溢れているため、子どもにどのくらいデジタルデバイスに触れさせるかというのは、多くの親が悩むところでしょう。先日ママスタコミュニティにも、テレビに関するこんな質問がありました。
『テレビを全く見せない教育方針だったら、どうなっていたかなと思う。うちは幼少期でもテレビやタブレットを制限していなかった。見せるチャンネルはコントロールしていたけど。小1だけど、何時間見ていても飽きないっぽい。もし幼少期からテレビを見ない習慣になっていたら、 受動的ではなくて自分で遊びを生み出す時間も増えるだろうし、本とかも読むようになったり、学びに繋がったりするメリットは多かったのかも。ゲームとかも含めてテレビが多い子とテレビが少ない子では、少ない子の方が学力が高いと思う?』
小学校1年生の投稿者さんのお子さんは、小さな頃からテレビやタブレットを制限せずに与えていたそうです。現在でも飽きずにテレビを何時間も見ているほどだと語っており、「テレビを見せない教育方針だったら、もっと読書をしたり自分で遊びを生み出したりしていたのかな?」とふと考えた様子。この投稿にママたちからはさまざまな意見が寄せられています。
テレビをまったく見てこなかった子どもは成績がいいの?
『うちの子、中高一貫の進学校(難関大や医学部進学が多い)に通っていたんだけど、家にテレビがない子が多くてびっくりしたよ。そういう子は自分でパソコンの組み立てができたり、読書が好きだったり、賢い子だった。親も賢い家庭だからテレビだけではないと思うけど、関係あると思うな』
幼少期からテレビを見てこなかったことで、その後の成績にどのような影響が出るのかというのは、多くの親の関心事ですよね。今回の投稿ではママ自身や子どもだけでなく、親戚や近所の子ども、わが子のお友達に至るまで、実際にテレビをどのくらい見てきたのか、そしてどういった成績の子どもに育ったのかという体験談が寄せられていました。まずは難関大や医学部進学の多い進学校に通っているお子さんのお友達たちは、テレビをまったく見てこなかった子が多いという体験談から。もともとの素質もあるかもしれませんが、テレビではなく創造的なことや読書に親しんできた子が多かったそうです。
『関係ないよ。姉夫婦のところは2人とも偏差値70超えの学校に通っているけど、赤ちゃんの頃からテレビ育児だったよ』
『私はテレビも見ないしゲーム禁止の家だったからゲームもしなかったけど、地元で1番偏差値が低い高校だった。子どもはテレビを見て育ったし、ゲーム大好きYouTube大好きで育ったけど偏差値70。テレビは関係ないと思う』
一方で「テレビと成績は関係ないと思う」という意見も寄せられていました。テレビをまったく見ない家庭で育ったものの、成績がふるわなかったというママ自身のことから、わが子にはたくさんテレビを見せているけれども偏差値が高いというエピソードまで。ただどのようなテレビを見せていたのか、どのくらいの時間見せていたのかなど、内情はさまざまかもしれません。しかしこのような体験談を聞くと、テレビを禁止したからといって、必ずしも成績が上がるとは限らないということがうかがえますね。
テレビが禁止だったママたちの気になるその後は?
『実家では勝手にテレビをつけてはいけない雰囲気だったのと、ネットも動画もない時代、親が図書館で借りてきた本が常にあったので本を読むか、勉強するかしかなくて、小学校〜大学まで成績はすごくよかった。でも主婦になった今は毎日ネット三昧』
『私はテレビもゲームも禁止の家で育ったけど、頭はよくないよ。テレビとかゲーム以外の暇つぶしは本とか編み物で国語が得意だったけど、まあ全体的にはバカでした。逆に携帯とか持ち出したときに反動で楽しくて、そこでハマって大変だった』
テレビを禁止されていたママたちに話を聞くと、携帯電話を持った高校生や、好きにテレビを見られるようになった大学生以降に反動がきてしまったという声が。幼少期からテレビを見たいのに見せてもらえなかったフラストレーションが溜まっていき、制限がなくなったときには爆発してしまう可能性はありますよね。高校生になってテレビやゲーム、スマホにハマってしまうことで大学受験にも影響が出てくるかもしれません。幼少期からテレビなどのデジタルデバイスを禁止しすぎるのも考え物といえそうです。
『無制限なのはよくないけど、友達付き合いが困らない程度には見せてあげてほしい』
またテレビなどを禁止することで勉強以外の点で弊害が出るのでは? という意見もありました。今や小学生の多くがYouTubeやゲームに通じており、お友達との共通の話題としても盛り上がるでしょう。ママ世代ではそれがテレビでもありました。「テレビを禁止して成績が上がっても、お友達付き合いに困るようでは本人が可哀想」という意見も寄せられています。
テレビそのものが悪いのではなく、見せ方や生活への影響を考えるべきでは?
『テレビが悪いというより、見る番組を選べば問題ないと思うけどね』
『学力の高さにテレビは関係ないと思うけど、生活には関係あると思う』
『うちはテレビ見放題だけど、息子は見っぱなしがほとんどない。勉強する時間になったら自分で消しに行く。見せる見せないより、やるべきことをやれるかどうかが大事では?』
『息子は学力はそこそこよくて旧帝大。ゲームもテレビもやることやっていたら時間制限していなかった。学力はあるけど、ぼんやりとする時間のない生活をしているから、創造力や芸術の分野は怪しいと思うことも。だから学力の高さは関係ないのではと思うけど、社会で生きていく力に繋がる何か別の力がつくかもしれないとは思う』
テレビをたくさん見て育つと成績が悪くなるのかというのは、一言では結論づけられないでしょう。テレビが無制限に見られる環境でも勉強する子どももいれば、まったくしない子どももいるでしょう。さらにはもともと持っている素質や性格にも大きく影響されるのではないでしょうか。一概に「テレビをたくさん見せるのは子どもにとってよくない!」と言うこともできないですよね。
一方でテレビの見せ方と生活には関係がありそうです。ママたちからは「テレビを自分で消して、勉強などやるべきことをする習慣が身に着くかどうかが大事なのでは?」「アニメやYouTubeではなく、教養番組やニュースなどを見せることで学びにもなる」といったコメントが寄せられていました。またテレビはとめどなく情報や映像が流れてきますから、大人も子どもも何も考えることなく視聴しますよね。しかしテレビを消してぼーっとする時間を作ることで、創造力が育まれたり、頭の休憩になったりすることもあるかもしれません。テレビを楽しむ時間とそうではない時間、そのメリハリが大切といえそう。きちんと自分がやるべきことをこなしていたり、テレビに依存せず他のことでも楽しみを見つけたりできているのであれば、テレビを無理に禁止する必要もないのではないでしょうか。
文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・Ponko
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