児童8人が犠牲になった大阪教育大付属池田小学校の殺傷事件から24年となり、追悼式典で誓いの言葉を述べる児童代表の3人=8日午前、大阪府池田市 児童8人が犠牲となった大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)の殺傷事件は8日、発生から24年を迎えた。同校では追悼式典「祈りと誓いの集い」が開かれ、遺族らが犠牲者に祈りをささげた。
式典には遺族や児童、学校関係者ら約760人が参加。事件発生時刻の午前10時12分に合わせて黙とうし、亡くなった児童の名前が刻まれた「祈りと誓いの塔」の鐘が鳴らされた。
荒川真一校長(51)は、当時の学校について「不審者侵入の想定ができていなかった」と指摘。「二度と事件が起こらないよう安全管理を徹底する」と誓った。児童代表も「悲しい事件を風化させることなく、さまざまな取り組みを次の世代につないでいくことが私たちの使命ではないでしょうか」と力を込めた。
事件は2001年6月8日に発生。当時37歳だった宅間守元死刑囚=04年刑執行=が刃物を持って校内に侵入し、1年生の男児1人と2年生の女児7人を殺害。児童と教諭計15人が重軽傷を負った。