【柔道】阿部詩5度目V 昨夏失った「世界一」奪還し何度も目元ぬぐう…兄の分も奮闘 世界選手権

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2025年06月15日 01:51  日刊スポーツ

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阿部詩(2025年5月撮影)

<柔道:世界選手権>◇14日◇第2日◇ブダペスト◇男子66キロ級、女子52キロ級



女子52キロ級で阿部詩(24=パーク24)が5度目の優勝を果たした。


決勝で、女子48キロ級で21年東京オリンピック(五輪)金メダルのディストリア・クラスニキ(コソボ)を背負い投げで破った。優勝が決まると、左腕で何度も目元をぬぐった。


“恩返し”に成功した。昨夏のパリ五輪で、兄の一二三(27=パーク24)は2連覇を果たした。一方、自身はまさかの2回戦敗退。「兄妹同日V」を逃し、号泣した。その姿に批判も集まり、謝罪したが、兄から「情けなくなんかない」とフォローされた。


約11カ月後の国際大会。兄は「もう1度妹と同じ舞台で、きょうだいで金メダルを目指す」と宣言した。ところが、今大会は兄が準々決勝で一本負け。世界選手権では23年ドーハ大会以来4度目となる「同日V」が消滅していた。


それでも、妹は揺らぐことなく勝ち抜いた。2回戦で優勢勝ち、3回戦は延長戦で反則勝ち。準々決勝では出口ケリー(カナダ)に小外刈り、準決勝ではマシャ・バルハウス(ドイツ)に袖釣り込み腰で一本勝ちを決めた。兄の分も、頂点に立ってみせた。


妹は大会前に「一挑戦者として、世界一になりたい」と宣言していた。五輪で失った“世界王者”の称号を取り返した。

このニュースに関するつぶやき

  • 世界選手権を何度も獲ってもなぜか五輪だけ無冠と言う選手は昔から結構いるよね。やはり4年に一度しかチャンスが無いのは運もかなり必要なのでしょう。ロス五輪では獲れますように・・
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