退団が噂されるCBクリステンセン [写真]=Getty Images バルセロナに所属するセンターバック(CB)アンドレアス・クリステンセンが、今夏にクラブを退団する可能性があるようだ。23日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
ハンジ・フリック体制1年目からラ・リーガを始めとする国内3冠を成し遂げ、宿敵であるレアル・マドリードには4戦全勝を達成したバルセロナにとって、2024−25シーズンは忘れられない1年となった。しかしながら、例外的に「彼にとって忘れたいシーズンだった」と、スペイン紙『マルカ』が指し示す選手がいる。アンドレアス・クリステンセン。長期間に渡った負傷離脱により公式戦6試合の出場にとどまっただけでなく、その間に序列も大幅に後退してしまった。そして今夏、バルセロナを退団する候補者として目されているようだ。
現在のCB陣には、レギュラーを張るパウ・クバルシとイニゴ・マルティネスに加えて、ロナルド・アラウホとエリック・ガルシアがいる。前者は、一時クラブが売却する方針というふうにも報じられていたが、デコSD(スポーツディレグター)はアラウホを世界最高峰のCBのひとりと惚れ込んでおり、クラブにとって重要な選手だと考えているという。また、右サイドバックに新境地を開拓した後者も、フリック監督がパフォーマンスを評価しているとのこと。こうした理由から、クリステンセンが放出対象となっている、と『マルカ』は伝えている。
さらに『マルカ』は、クリステンセンについて「万能な選手」とし、シャビ前監督時代にはピボーテ起用されていたことも指摘。ただ今シーズンは、ピボーテで出場したのが6試合のうち1試合にとどまっているほか、同ポジションにもフレンキー・デ・ヨング、ペドリ、ガビ、マルク・ベルナル、マルク・カサドといった競争相手がいることを強調しており、放出される可能性が高いという見方を示している。
1年目の成功を足がかりに、ビッグイヤー奪還の機運が高まるバルセロナ。すでに、今夏の新戦力に関する報道がいくつか飛び交っているが、そういった選手たちを無事に獲得・登録するためにも、クリステンセンを始めとする放出オペレーションを進めていく必要がある。