イスラエルに対するイランの攻撃を1面で伝える現地の新聞=15日、テヘラン(EPA時事) 意識的にニュースを避けることがあるかどうか聞いたところ、「頻繁にある」「時々ある」と答えた人が18%いたことが26日、ニュース配信アプリを手掛けるスマートニュース(東京)の社内シンクタンクの調査で分かった。
調査は、スマートニュースメディア研究所が1〜3月、18〜79歳の男女4460人を対象に郵送で行い、2117人から回答を得た。
あえてニュースを避けることがあるかとの問いに、「頻繁にある」と答えた人の割合は2.9%、「時々ある」は15.2%、「たまにある」は30.8%だった。
避ける理由(複数回答可)については、「気持ちが暗くなる・気分が悪くなる」が60.8%と最も多く、「関心の持てないニュースまで知りたくない」(30.3%)、「刺激的で関心をあおるようなセンセーショナルな見出しが多過ぎる」(26.6%)、「事件・犯罪のニュースが多過ぎる」(24.6%)と続いた。
世代別では、30代が「頻繁にある」と「時々ある」と答えた割合が最も高く、22.5%だった。
避けたいジャンル(複数回答可)は、「ない」が46.7%と最多だったが、「芸能(有名人のゴシップを含む)」(21.7%)、「戦争・紛争」(18.9%)、「感動を誘ったり、怒りをかき立てたりするニュース」(18.0%)を挙げる回答も目立った。
同研究所の藤村厚夫フェローは「ニュースを回避する現象は拡大しており、報道機関の存在意義を潜在的に脅かす課題の一つになろうとしている」と話した。