コメ５キロ３８０１円に＝５週連続下落―農水省

　農林水産省は３０日、全国のスーパー約１０００店舗で６月１６〜２２日に販売されたコメ５キロ当たりの平均価格が、前週より１１９円安い３８０１円だったと発表した。前週に続き下げ幅は１００円を超えた。５週連続の下落は、毎週公表を始めた２０２２年３月以降で初めて。

　随意契約による政府備蓄米の販売が加速し、平均価格を押し下げたとみられる。小泉進次郎農水相は記者団に、「下げトレンドに順調に入ってきたと思う。これからも状況をしっかり注視していきたい」と述べた。

　小泉氏はまた、国が無関税で輸入しているミニマムアクセス（最低輸入量、ＭＡ）米のうち、主に主食用のコメに対する２回目の入札を７月１６日に実施すると表明。３万トンを対象とした６月２７日の初回入札で、２．５倍超の応札があったことを踏まえ、今回も同量を対象に前倒し入札に踏み切る。

　農水省は３０日、ＭＡ米のうち非主食用の入札も前倒しで実施。対象となった７万１２００トンの全量が即日落札され、応札量はその４倍近くに上った。小泉氏は「引き続き手を緩めずに、米価高騰への対策を講じていく必要がある」と強調した。