
正社員と同じ仕事内容なのに、必要な情報へのアクセスが制限される。そんな理不尽な状況を、派遣社員でエンジニアとして働く60代男性が投稿で明かした。
「仕事の内容が同等でも会社サーバーへのアクセス権が制限されていたり、十分な情報が提供されないのに正社員と同等のアウトプットを要求される」
十分な武器も与えられずに、正社員と同じ成果を求められるのだ。さらに、評価においても不公平さを感じていた。
「天下の宝刀がある人とない人が同じ土俵で評価される理不尽の中で出来栄えが違うと言われたり」
男性は、正社員が持つ権限を「天下の宝刀」と表現している。結局、「我慢できずにその会社は辞めました」と語った。(文:西荻西子)
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「アクセス権がない業務は責任が取れない」
現在の職場も派遣社員への情報開示には制限があるものの、男性はそれを逆手に取って、面倒な仕事を回避しているようだ。周囲には、
「アクセス権がない業務は責任が取れないので、(責任が)不要な範囲で仕事を受けます」
と明確に宣言している。
「正社員もわかっていて、情報提供ができない業務は外してくれます。『給料の差は責任の差なのだ』と自分に言い聞かせているので、まあ納得して仕事をしています」
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こうして責任の重い仕事を避けることで、精神的な負担を軽減できている様子だ。
「案外気付いてない人が多いですが、余計な仕事や関連業務に巻き込まれないように自分をガードする効果もあるので、派遣の立場を賢く利用する方がメンタルも維持しやすくなりますね」
不公平な環境にただ不満を抱えるのではなく、自ら働きやすい環境を作り出すしたたかさが必要なのかもしれない。
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