


職場の同僚に相談すると、ぜひ引き取った方がいいと勧められました。あのときのジンは私を憎むことで元夫の側に居場所を見つけていたのでしょう。親の離婚で苦しめたことは本当に申し訳ないと思っています。けれど私は……。


母親である私は、何をされても許さないといけない……? 何が正解なのか分かりません。本当なら仲良く一緒に暮らしていきたかった。でもできなかった。それはどうして……? 私は何度も何度も自分に問いかけて、答えを出したのでした。

同僚の言うとおり、確かにあのときのジンは普通の精神状態ではなかったのかもしれません。私を「敵」とみなすことで、元夫の側が自分の居場所だと思いたかったのでしょう。この家にジンの居場所を作ってあげられなかったのは、私が至らなかったと思います。でもだからといって、人を傷つける暴言を吐くのはやはり許されることではありません。
今、元義母に言われたとおりにジンを引き取ったとしても、きっと彼は何も変わらないでしょう。私はジンの母親ではありますが、ジンのために自分の身を削る気持ちはもう持ちあわせていませんでした。私が出した結論を、元義母にしっかり伝えたいと思っています。
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原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子