「顔隠し演出」は重要人物確定?『ONE PIECE』最終章での登場が噂される「ゴア王国」の重要伏線とは

1

2025年07月06日 17:10  まいどなニュース

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

まいどなニュース

TVアニメ『ONE PIECE』の名シーンを再現したジオラマコレクションフィギュア「LOGBOX RE BIRTH ギア5スペシャル」 (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

週刊少年ジャンプ(集英社)で大人気連載中のマンガ『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)の魅力のひとつに、伏線回収があります。さまざまな箇所に張られた伏線が、壮大な時間をかけて回収される際には、多くの読者が驚きを隠せません。そして数ある伏線のなかでも、「モンキー・D・ルフィ」の過去編で登場した「ゴア王国」についての伏線が、今、話題になっています。

【写真】『ONE PIECE』完結ははたして何年後!? 

ゴア王国とはコミックス59巻から始まったルフィの過去編に登場した王国です。幼い頃のルフィや義兄の「ポートガス・D・エース」が暮らしていた「コルボ山」の付近に位置し、「東の海で最も美しい国」と称されています。しかし、その美しさは「要らぬものを綺麗に排除した隔離社会の成功例」といわれ、貴族が中心地に住んでいるのに対し、排出されたゴミなどは「不確かな物の終着駅(グレイ・ターミナル)」に完全に隔離されているのです。

そんなゴア王国の現在の国王は、ルフィの義兄「サボ」の兄弟である「ステリー」です。このステリーは過去編で登場するだけのキャラかと思いきや、「世界会議編」で国王になって再登場を果たしているため、違和感を覚えた読者も多かったようです。

また、世界会議編では、各国の平等を示しており座ることを許された王は存在しないという重要な設定を持った「虚の玉座」の存在が明かされました。(のちにこの玉座にはラスボス候補ともいわれる「イム様」が座っています)このシーンにステリーが登場していることもあり、今後彼が物語に何らかの形で関わってくる可能性があるのではないでしょうか。

さらに、ステリーの前の国王も、何らかの伏線ではないかと推測されています。なぜなら、ゴア王国の前国王は、作中で顔が不自然なほど描かれておらず、登場シーンでは毎回、吹き出しなどによって顔が隠される演出がなされているからです。

『ONE PIECE』では、重要人物である「Dr.ベガパンク」や、エルバフの王子「ロキ」なども、長い間名前だけが登場し、実際に顔が描かれることはありませんでした。こうしたキャラクターたちと同様に、ゴア王国の前国王も、登場までその素顔を伏せられているという点で、何かしらの重大な役割を担っている可能性があります。

また、ステリーが王座についた背景には、元国王の不審死があるとされ、ステリーが国王の座を手に入れるために暗殺をおこなったのではないか、とファンの間で噂されています。しかし、それは読者を惑わせるためのミスリードなのかもしれません。

実際、作中では過去に「ジュエリー・ボニー」が「ポートガス・D・エース」の死に涙を流すシーンが描かれたことから、エースと血縁関係にあるのではないかと話題になりました。しかし、この涙の理由は、父親である「バーソロミュー・くま」がサイボーグに改造されていたことに対する悲しみであり、当初の推測はミスリードだったと判明しています。

このように、読者の予想を巧みに裏切るミスリードを何度も描かれてきた同作だけに、ゴア王国の前国王の不審死も、別の真相が隠されている可能性も否定できません。

ゴア王国は「世界の未来の縮図」とまで評される重要な国です。今後、作中で再び注目されるときには『ONE PIECE』という物語の根幹に関わる真実が明らかになるかもしれません。

(海川 まこと/漫画収集家)

動画・画像が表示されない場合はこちら

    ランキングゲーム・アニメ

    前日のランキングへ

    ニュース設定