「離婚したからもう飼えない」「犬は出ていった妻のものだ」 夫妻の愛が冷めた後、愛犬に訪れた悲劇

1

2025年07月13日 18:40  まいどなニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

まいどなニュース

飼い主夫婦が離婚したことで行き場を失ったワンコ、ジンジャー

飼い主の夫婦が離婚することになった際、結果的に悲しい思いをするのが飼われていた犬猫です。群馬県内のとある夫婦が離婚した際も、ワンコがたらい回しにされた挙句、行き場を失う格好になりました。

【写真】保護後のジンジャー。団体のメンバーにベタベタに甘えてきます

女性がワンコを置いたまま家を去り、いったんは男性がワンコをお世話することに。しかし、後に群馬県内のとある保護団体に、強引にワンコを押し付けて家を出ました。

同時期、保護団体はキャパオーバーの状態で当初から預かるつもりはなく断り続けていたものの、男性はワンコを置いて去って行ってしまい、結果的に保護団体がペットホテルを借りて、その費用を払う……という不条理極まりない状況になりました。

「妻がなんとかすると思ったが、音沙汰もない」

その後も、保護団体では何度も男性に「うちでは引き取れない」と伝え続けましたが、彼の言い分はこうでした。

「出ていった妻が飼っていた犬だった」「妻がなんとかすると思ったが、音沙汰もない」「自分は後数日で家を引き払わなければならず、犬は不要だ」「不要な犬だから引き取ってほしい」

元夫婦の間で、飼っていたワンコを取り合うのならまだしも、双方ともに押しつけあうような態度。二人の間でどんな申し合わせがあったのかは知らないですが、まるで「自分も被害者だ」と言わんばかりの主張に言葉を失うばかりです。

マイクロチップの犬種も間違えていたほどの管理のズサンさ

その後、ワンコは押しつけられた保護団体と懇意の保護団体、Delacroix Dog Ranchに引き取られることになりました。ここで改めて付けられた名前は「ジンジャー」。

ジンジャーを保護することになった団体代表もここまでの経緯を聞き、元夫婦の態度に強い疑問を感じました。しかし、ここはジンジャーの次なる犬生への一歩を優先させ、お世話をしながら新しい里親さんへのマッチングを目指すことにしました。

当のジンジャーは「あの二人と過ごした過去なんかどうでも良いワン!」と思っているかのように保護当初から明るく朗らか。そして、人間を前に「遊んで!」「撫でて!」と全身全霊で甘えてきます。関係者の間で別名「くっつき虫」と呼ばれるほど甘えん坊ぶりでベタベタにくっついてきます。

元飼い主が入れていたマイクロチップには「トイプードル」という登録がされていますが、適正体重で9キロを超える骨格は、どう考えても「ミニチュアプードル」か「ミディアムプードル」です。

元夫婦の間ではきちんとした健康管理がなされていなかったようで、歯は汚れ、毛も絡まり放題。胆のうにも泥が溜まっていましたが、これらは後に適切なケアで全てきれいになりました。

優しい里親さんに距離感ゼロで甘える日々

そして、ジンジャーの元についに「うちにおいで」という里親希望者さんからの声がかかりました。一度理不尽に寂しい思いをしているだけに、団体では念には念をと普段以上に厳しい審査と話し合いをしましたが、里親希望者さんは「大丈夫です。ジンジャーの犬生にずっと寄り添います」とうれしい約束をしてくださり、ここで正式譲渡に至りました。

後のジンジャーは、この優しい里親さんのもとで今日も距離感ゼロでベタベタに甘えながら、幸せに暮らしているそうです。ジンジャーにとっての「本当のおうち」はまさにこの里親さんの家でした。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

動画・画像が表示されない場合はこちら

このニュースに関するつぶやき

  • って言うか…離婚とか関係なく、最初の飼い主が…クソなだけだろ。。。��á��ܤä����
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

前日のランキングへ

ニュース設定