北海道民が住みたい北海道の街ランキング、1位は札幌 - 2位は?

0

2025年07月14日 14:30  マイナビニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
リクルートは7月10日、「SUUMO住みたい街ランキング2025北海道版/札幌市版」を発表した。調査は2025年2月14日〜4月1日、北海道在住の20歳〜49歳の男女1,600人を対象にインターネットで行われた。

○北海道住みたい街(駅)ランキング


北海道住みたい街(駅)ランキングでは、2020・2023年に続いて「札幌」が1位を獲得。前回3位の「大通」は今回2位となり、「函館」と順位が逆転した。



10位以内では、6位「北広島」、8位「五稜郭」、10位「すすきの」が2020年以降で最高順位を更新。023年と比較すると、14位「中島公園」は8ランク、16位「苫小牧」は5ランクアップと大幅に順位を伸ばした。

○穴場だと思う街(駅)ランキング


穴場だと思う街(駅)は、「札幌」と「新札幌」が1位に並んだ。3位「麻生」と4位「恵庭」は今回初めて穴場だと思う街(駅)にランクインした。

○住みたい沿線ランキング


住みたい沿線は、1位「地下鉄東西線」、2位「地下鉄南北線」、3位「JR函館本線」と、上位3位までが2020年・2023年と同じ結果となった。「JR日高本線」は2020・2023年のランク外から、今回12位にランクインした。

○住みたい自治体ランキング


住みたい自治体ランキングでは、1位「札幌市中央区」から8位「札幌市厚別区」までが前回調査の2023年と同じ結果となった。



前回2023年と比較すると、1位の「札幌市中央区」の得点が80ポイント低下したのに対し、2位「札幌市北区」、3位「札幌市豊平区」、4位「札幌市西区」、5位「函館市」は得点が上昇し、トップとの差が縮まった。



「札幌市手稲区」は前回より3ランクアップして9位となり、2020年以降で最高順位を更新した。

○札幌市居住者 住みたい街(駅)ランキング


札幌居住者の住みたい街(駅)は、1位「札幌」、2位「大通」、3位「円山公園」という結果になった。2位の「大通」は北海道全体の住みたい街(駅)ランキングと同様に3位からランクアップ。「中島公園」は2023年の23位から大きく順位を伸ばし、今回は9位となった。

○札幌市居住者 住みたい自治体ランキング


札幌市居住者の住みたい自治体1位は「札幌市中央区」となった。2位の「札幌市北区」と3位の「札幌市西区」は2020・2023年と同じ順位であるが、得点が20ポイント以上上昇し、1位との得点差が縮まった。



9位「函館市」、13位「北広島市」は2020年以降で最高順位を更新した。

○注目エリア1: 駅4位「新札幌」、自治体8位「札幌市厚別区」



「新札幌」は、北海道の住みたい街(駅)ランキングで前回に続き今回も4位にランクイン。「道立自然公園野幌森林公園」がある自然豊かな「厚別区」の中心となる街で、札幌中心部へJRと地下鉄の両方が使えるアクセスの良さと、駅直結の商業施設が複数ある生活利便性の高さが魅力だ。



近年は人口減などの課題もあったが新札幌駅周辺エリアの大規模複合開発が2023年12月に完了。「札幌学院大学新札幌キャンパス」や「札幌看護医療専門学校」、4棟の医療施設、タワーマンション、ホテル、スーパーや飲食店などが入る商業施設「BiVi新さっぽろ」など、さまざまな施設が生まれたことで、人が暮らし、働き、集まる街としての注目度がさらにアップした。前回の調査と比較すると、新札幌を住みたい駅に選んだ人のうち、共働きの夫婦のみ世帯が7.1%から12.6%と大きく得票シェアを伸ばしているのも、暮らしの利便性向上が背景にあるといえそうだ。

今後も、2028年秋ごろの完成予定の新札幌駅のリニューアルや、2027〜2028年度開業予定の高架下商業施設のリニューアルが控えており、今後、街がどう変化していくのかが注目される。


○注目エリア2: 自治体5位「函館市」、駅8位「五稜郭」



「函館市」は北海道でも古い歴史をもつ街。日本最初の国際貿易港として開かれた函館港、歴史的建造物が残る異国情緒あふれる街並、函館湾や函館山などの豊かな自然、世界に誇る函館山展望台からの夜景など魅力の多い観光地として2024年度には600万人を超える観光客が訪れている。暮らす街としても人気で、北海道の住みたい自治体ランキングでは5位。札幌市以外の自治体ではトップになった。



JR函館本線の「五稜郭」は住みたい駅(街)ランキングで前回の10位から8位に上昇。観光スポットの集中する函館駅周辺やベイエリアに対して、五稜郭公園周辺や昭和、桔梗、美原エリアなどの函館市北側はスーパーなどの商業施設が点在し、「市立函館病院」「函館五稜郭病院」といった医療施設も充実。落ち着いた住環境が得られるエリアが広がっている。五稜郭公園近くの繁華街・本町には市内唯一の百貨店「丸井今井函館店」があり買い物に便利。近年は、美原のイトーヨーカ堂跡地に複合商業施設「グランディールイチイ」が、本町の「シエスタハコダテ」内には道南初出店の「函館ロフト」がオープンして話題になるなど、市の北側に新しい商業施設が進出。それを背景に、マンションや宅地の分譲が行われ、住宅地としての人気が高まっている。


○注目エリア3: 駅10位「すすきの」、駅14位「中島公園」



夜に多くの人が集まる街というイメージが強かった「すすきの」駅が、北海道の住みたい駅(街)ランキングで前回の14位から10位に上昇。背景のひとつは、2023年11月、映画館や飲食店、スーパーなどが入る複合商業施設「COCONO SUSUKINO」のオープンだ。一日中楽しめる場所の誕生で、すすきののイメージが、夜だけでなく昼間にも訪れたい街に変わった。また、北海道新幹線延伸開業に関連して商業施設「エスタ」が閉店するなど札幌駅周辺の商業機能が縮小しているなか、すすきのを含む大通南側エリアの活性化が進む影響も大きい。すすきの駅周辺での暮らしでオンもオフも効率的に過ごせることに魅力を感じる人も多いだろう。



すすきのに隣接する「中島公園」駅は、中島公園の自然環境と都心の利便性の両方が得られる街だ。住みたい駅(街)ランキングでは前回の22位から14位に大きく上昇した。ライフステージ別得票シェアを見ると、夫婦のみ世帯(共働き)が前回の4.1%から15.3%に増えているのが大きな変化だ。現在、中島公園周辺では大規模国際会議や展示会向けの「MICE施設」の建設について検討されており、実現すれば街への経済波及効果や地域活性化が期待できる。


○注目エリア4: 駅16位「苫小牧」、自治体17位「苫小牧市」



苫小牧市は物流の玄関口である苫小牧港、空の玄関口・新千歳空港を有し、高速道路やJRで道内外各地と結ばれる交通の要衝。苫小牧東部地域(苫東)は工業基地が広がる産業拠点でもあり、2026年度にソフトバンクが国内最大級のデータセンター「北海道苫小牧AIデータセンター」の開業を目指している。



近年、苫小牧市の中心は「イオンモール苫小牧」がある苫小牧駅の東側や、千歳市に近く比較的新しい住宅地が広がるファミリー層に人気の沼ノ端エリア。隣接する千歳市で半導体製造企業「Rapidus」の工場建設が進み人口が増加していることもあり、苫小牧市でも賃貸アパートの供給が進んでいる。



北海道の住みたい駅(街)ランキングでは、「苫小牧」駅が前回の21位から16位に上昇。苫小牧駅前周辺は2014年に駅前のビルが閉鎖されて以降、かつての賑わいが薄れていた。しかし、苫小牧市が2022年度に「苫小牧駅周辺ビジョン」、23年度に「ビジョンに基づく基本構想」を策定。老朽化の進む駅前ビルの解体と再整備へ動き始めている。苫小牧市の顔となる苫小牧駅周辺の整備や、さまざまな業種業態の集積の加速が、今後の街の発展を刺激することになる。()

    話題数ランキング

    一覧へ

    前日のランキングへ

    ニュース設定