Acoustune、プロ品質のモニタリング性能を備えつつ普段使いもできるモニターイヤホン「RS FIVE」を発売 ピクセルは7月18日に、イヤホンブランド「Acoustune(アコースチューン)」によるモニターイヤホン「Monitor」シリーズの第3弾となる「RS FIVE」を発売する。価格はオープンで、実勢価格は4万8640円前後の見込み。
その他の画像はこちら●振動板にベリリウム合金の薄膜成型ドームを搭載
従来、「Monitor」シリーズではステージモニターやスタジオモニターといった、音楽制作のさまざまな環境下を想定したチューニングが行われていたが、今回発売される「RS FIVE」では、往年の名機とされるIEM(インイヤーモニター)がモニターイヤホンでありながらリスニング用途としても広く愛されていることに着目して、時代を築いてきたサウンドをリスペクトしつつ、現代的なクオリティに引き上げることによって、プロユースにも対応するモニタリング性能を備えつつ、コンシューマーにとっても気軽にその魅力を体感してもらえるチューニングを採用した。
「リスニングモニター」という設計思想のもと、これまでの「Myrinx EL」をベースに「Myrinx EL-B」ドライバーを新規開発し、音場感や空気感を重視しつつ豊かな低音、柔らかなニュアンスのボーカル、特徴をもたせた高域といった難易度の高い要素をすべて揃えるサウンドを実現すべく、振動板にベリリウム合金の薄膜成型ドームを搭載することで、従来のドライバーユニットと比較してさらに正確なモニタリングを可能にしている。
本体は、従来シリーズより一新して、金型成型ではなく3Dプリントでシェルを作成する。透明度の高い医療用グレード対応高精度3Dプリンターで出力されたクリアシェルによって、高級カスタムIEMライクな美しい仕上がりと高堅牢性を実現した。ノズル部分にはステンレスを採用し、チタンに迫る高硬度で不要な共振を抑えて、微細なサウンドも余すことなく再生する。アルミニウム素材の立体的なフェイスプレートと合わせて、どちらもバフ加工で仕上げており、メタルパーツを美しい光沢で統一した高級感のあるデザインにまとめた。また、シリーズに共通する小型なボディーサイズは踏襲し、幅広い耳の形状に自然にフィットするハウジングデザインとしている。
専用のイヤホンケーブルは、シルバーコートの高純度リッツ線とケブラーワイヤーを編み込んでおり、取り回し性を高めるべくPU素材の被覆を採用し、これをツイストすることでしなやかで取り回しに優れるとともに、断線しにくいケーブルを実現した。また、コネクタのグリップ部分もすべてメタル素材に統一し、シリーズのハイエンドモデルにふさわしく仕上げている。
コネクタには、従来型のMMCXコネクタと比較して、プラグ部分とジャック部分がより密接に接触することで伝導性能に優れる、日本ディックスが設計・生産する高音質・高信頼性を誇る新IEMコネクタ「Pentaconn Ear(ペンタコンイヤー)」を採用した。また、脱着の容易性と堅牢性を両立するほか、コネクタ部分に汗が入りにくい構造である「Pentaconn Ear Long-Type」の採用によって、着脱や使用による摩耗や汗による接触不良リスクを減らしている。あわせて、断線時のケーブル着脱交換が容易な構造を採用した。
そのほか、イヤーチップは「Acoustune」のイヤホン開発時にリファレンスとしても使用されるシリコンイヤーチップ「AET07」と、フォームタイプならではの密閉感を得られる「AET02」が付属する。また、同社のUSB-DACである「AS2002」でも採用された、コンパクトな合皮製キャリングケースが付属している。