令和のアイドルが「昭和レトロ・ファッション」を発信 祖母から譲り受けた古着がきっかけ、「映えカルチャー」と捉える魅力とは

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2025年07月14日 16:40  まいどなニュース

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センスあふれる昭和レトロコーデが注目を集める"じゅの"こと増田樹乃さん

Instagramで紹介した昭和レトロコーデが100万回以上再生され、注目を集めている“じゅの”こと増田樹乃さん。Z世代ながら、昭和を中心とした古着を約3000着をコレクションし、唯一無二のスタイルを発信している。

【写真】何もかも昭和!懐かしい…

今年は昭和100年にあたる節目の年。レトロブームが再燃する中、彼女が魅せられた昭和の美とは?ファッションだけにとどまらない、時代を超えたおしゃれの本質について話を聞いた。

ーー昭和レトロ・ファッションにハマったきっかけは?

じゅの:昔から「男はつらいよ」の寅さんとか、「ALWAYS 三丁目の夕日’64」が好きで…。家族の影響じゃなくて、勝手に好きになった感じですね。おばあちゃん、ひいおばあちゃんが20代の頃に着ていた服を譲り受けたのが、古着にハマったきっかけです。何十年も前の洋服なのに、オーダーメイドで作られていて品質も素晴らしいし、細部にこだわりがあって…感動しました。古いのに新しいっていうか、“レトロ服”ってとっても面白いんです。

ーー手持ちの古着は3000着以上もあると聞きました。

じゅの:ここ2〜3年で一気に増えました。古着屋さん巡りをしたり、ネットで探したり。あとはSNSで発信してたら、母の知り合いからお下がりをいただくことも増えてきて。もうクローゼットに収まりきらなくて、寝室を改装して服の部屋にしてます(笑)。

ーー古着を着こなすポイントは?

じゅの:よく「古着に合うメイクって?」って聞かれるんですけど、私はメイクは自分に似合うものでいいと思っています。無理に昭和風に寄せなくてもいい。洋服は昭和、メイクは令和…っていうふうに、自分らしくミックスするのが楽しいんです。ファンの方からは“昭和と令和のハーフ”って呼ばれることもあります。

ーー関西で気になるレトロスポットはありますか?

じゅの:今は関東中心で活動してるんですけど、関西でもイベントやりたいなって思ってて。神戸にある「神戸月世界」っていうキャバレーが気になってます。あの昭和の香りが残る感じ、めちゃくちゃ好きなんです。

ーー昭和レトロのこれからについてどう思いますか?

じゅの:私の友達もそうなんですけど、「じゅのが好きだから」っていうより、純粋に“エモい”とか“かわいい”っていう感覚でレトロな喫茶店に行ったりしてるんですよね。昭和レトロが「映えるカルチャー」になってる。だからこそ、ブームで終わらずに文化として残っていってほしいなって思います。

◇ ◇

時代を越えて、人を惹きつける昭和レトロの魔法。昭和という時代に宿る温かさやこだわり、そして「古いのに新しい」と感じさせるデザインの力。それは、じゅのさんのような若い世代にしっかりと受け継がれ、現代のセンスと掛け合わされることで、また新たな魅力を放っている。昭和レトロはこれからも私たちの感性を刺激し続けてくれそうだ。

増田樹乃(ますだ・じゅの)プロフィール

幼少期よりクラシックバレエ、ジャズダンス、声楽を学ぶ。2023年玉川温泉昭和レトロなアイドルオーディショングランプリ。同年11月3日に玉川温泉より自身のCD.レコードデビューを果たす。昨今ではSNS投稿を意欲的に行っており、Instagramにて自身の持つ昭和レトロな服をテーマにショート動画の投稿を始め、2025年6月現在ではSNS総フォロワー数が10万人を超え、依然としてその数は増え続けている。映像作品にも精力的に出演しており、YouTubeチャンネル「フィルムエストTV」に多数出演。今後、テレビドラマにてメインキャストでの出演を控えている。またテーマパークシンガーとしても活躍中。

(まいどなニュース特約・橋本 菜津美)

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