投票率、与野党が注視=3連休中日、期日前は好調【25参院選】

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2025年07月19日 07:32  時事通信社

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時事通信社

国会議事堂=東京都千代田区
 参院選の投開票を20日に控え、与野党は投票率の行方を注視している。3連休の中日で、投票所に足が向きづらいとの指摘はあるものの、期日前投票は好調。組織票のウエートが高いとされる与党内には、投票率が上がれば不利に働くとの懸念が広がる。対する野党は、無党派層の動向が勝敗を左右するとみて、働き掛けを強めている。

 総務省が14日に発表した期日前投票の中間状況(選挙区)は、13日までの10日間で約988万人と、2022年の前回参院選の同時期を上回っている。与野党からは、SNSなどを通じて無党派層の関心が高まっているとの分析が出ており、投票率は上昇するとの見方が多い。

 1989年以降で比較すると、投票率は89年、98年、07年の順に高く、いずれも与党の自民党が苦戦した。今回の期日前投票の増加について、党中堅は「今まで興味がなかった人が期日前に行っている」と推測。党内からは「勢いのある国民民主党や参政党に票が流れる」(関係者)との懸念が漏れる。

 組織票が中心の公明党にとっても、投票率上昇は得票率低下につながりかねない。党関係者は「既存政党には厳しい」と語った。

 野党からは投票率アップに期待する声が出ている。若年層の支持を集める国民民主は「若い人に投票してもらいたい」(幹部)と歓迎。参政も「関心を持って選挙に行ってほしい」(神谷宗幣代表)と呼び掛けている。

 一方、立憲民主党は影響を測りかねている。これまでは、投票率上昇が野党第1党に優位に働く傾向があった。しかし、今回は多党化で政権批判票が分散する見通し。党関係者は「投票率が上がっても、どこに票が集まるか分からない」と不安を口にした。 

このニュースに関するつぶやき

  • もしかして、当選する議員は最初から決まっているのかもね。当日に出口調査で判明と言ったら不正を疑うべし。
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