「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」公開記念舞台挨拶の様子。左からLiSA、花江夏樹、櫻井孝宏、石田彰吾峠呼世晴原作による「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」の公開記念舞台挨拶が、本日7月19日に東京・TOHOシネマズ日比谷にて開催され、竈門炭治郎役の花江夏樹、冨岡義勇役の櫻井孝宏、猗窩座役の石田彰、ダブル主題歌の「残酷な夜に輝け」を担当するLiSAが登壇した。
【大きな画像をもっと見る】■ 昨夜鑑賞の花江夏樹「あと10回は観に行きたい」
「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」は三部作で制作される「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」の第一章として全国452館で、昨日7月18日に公開されたばかり。この日の舞台挨拶は357館の映画館でライブビューイングも行われた。最初の挨拶では花江が「昨日の夜IMAXで観てきました」とさっそく鑑賞したことを報告。「あと10回は観に行きたいと思います」と笑顔で語る。また「映画が面白いと思った人は拍手を」とMCの高橋祐馬プロデューサーが促すと盛大な拍手が沸き起こった。
■ 公開前日はソワソワで廊下をうろちょろ
ついに映画が公開された思いを聞かれた花江は「うれしいです」と満面の笑みを見せる。一方で「早く劇場で観たい」と思っていたが、公開が近づくにつれて「もう公開されるの!? 心の準備が……」とソワソワしだしたことを告白。前日には家の廊下をウロウロしたり、ムビチケを眺めたりと落ち着かなかったことを明かして笑わせつつ、「(無限城編)上映後のファンの皆さんと一緒の空間にいられるというのが今日初めてなのですごくうれしいです」と喜んだ。昨日鑑賞済みの花江は「映像のクオリティがすごい。瞬きできないとはこのこと」と映像面も絶賛。冒頭から涙が止まらなかったと、最初にハンカチを取り出した具体的なシーンを明かすと櫻井から「早いね(笑)」とツッコミを入れられていた。
■ 「この無限城編で冨岡義勇は名実ともに柱に」
櫻井は「柱稽古編」で炭治郎と語らった義勇の姿を思い返し、「この無限城編で冨岡義勇は名実ともに柱として戦うことができたと思います」と演じる義勇の成長を実感したそう。「戦いの中で強くなっていく姿を見られたのは胸に熱いものが込み上げてきた」と義勇への思いを伝える。花江も「義勇さんと肩を並べて戦えるようになったのに感動しました」と炭治郎の成長をしみじみと語る。さらに「今までになかった冨岡義勇の一面が出ていたので、本当にカッコよかった」と感想を伝えると、LiSAもおもわず「カッコよかった」と漏らす。これに櫻井は「炭治郎がいてくれたから」と返し、互いを労いあった。
■ 逃げない戦闘描写が鬼の強さの説得力に
石田は自身の演じる猗窩座が炭治郎、義勇の成長のきっかけになっているのがとてもありがたい」と敵でありながらも2人の成長を助けたことがうれしかったと話す。また今作で描かれる猗窩座との戦闘シーンでは、容赦なく腕を切り落とされるなど残酷な表現を避けずに真正面から描いていることにも言及。石田は「ここまでやっても猗窩座が倒れないんだと表現しているからこそ、人間がかなわない鬼の強さが説得力を持って伝わる。それがあるから鬼殺隊のがんばりに、より思い入れが強くなる」と戦闘演出について自身の思いを話した。一方で花江が「映倫(映画倫理機構)さんも大丈夫だって言ってくれているんで」と、そんな描写もありつつ全年齢対象だとアピール。石田も「保護者の方がお気遣いいただければ」とフォローし、高橋プロデューサーも「本作は全年齢ご覧いただける内容になっています!」と力強く念を押した。
■ 「残酷な夜に響け」は背中を押して送り出していけるような楽曲
「鬼滅の刃」の楽曲に関わるのは6曲目だというLiSAは、「猗窩座とともに再来です(笑)」と、「無限列車編」以来の主題歌だと冗談を交えて伝える。シリーズ1作目から携わるLiSAは「あの頃の炭治郎が、義勇さんと肩を並べて戦う姿は想像できなかった」と素直な思いを述べる。また楽曲について「こんなに強くなった彼らの姿とともに、私も前に進めという思いを込めて、皆さんの背中を押して送り出していけるような楽曲を歌わせていただいております」と歌唱に込めた思いを伝えた。
■ Aimerからのメッセージ
舞台挨拶では、ダブル主題歌である「太陽が昇らない世界」を歌うAimerからのメッセージを、花江と櫻井が代読する場面も。楽曲に関してのメッセージでは「これから始まる激闘を予感させつつ、映画館の座席で彼らを見守る皆さんの胸の高鳴りを一段と煽り、物語にグッともう一段階没入させる曲になるようにと思いを込めて歌いました」と「無限城編」の幕開けを告げる楽曲へ込めた思いを伝えた。
■ 石田の演技を花江と櫻井が絶賛「“美しさ”を感じた」
また話題は猗窩座との戦闘シーンへと移っていく。花江は台本を読んだ際に、煉獄さん、家族などいろんな人のことを思いながら演じようと考えていたことを明かしつつ、「石田さんの猗窩座の演技が素晴らしすぎて。自然とあふれてくる気持ちがありました。意識しなくても自然と気持ちが出てくる素晴らしい空間でした」と収録を振り返る。花江が「台本を読んでいたときとは違った感情が出た」と石田の演技に触発されたシーンについて話すと、櫻井も花江の演技について「静かな迫力があった」と絶賛。続けて櫻井は「猗窩座の強さをてこに、自分が強くなるような感覚を味わわされました」と猗窩座との戦いを振り返り「“美しさ”を感じた」と石田の表現力に舌を巻いた。
■ 「心を燃やしてがんばってまいります」
最後の挨拶では花江が「この夏は『鬼滅の刃』で日本が、世界が、盛り上がっていってくれたらいいなというふうに心から思いました」と期待を語る。さらに「第二章、第三章と続きますので、我々もそれに向けて心を燃やしてがんばってまいります」と意気込みを伝えてイベントを締めくくった。
■ 「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」
公開中
□ スタッフ
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:外崎春雄
キャラクターデザイン・総作画監督:松島晃
脚本制作:ufotable
サブキャラクターデザイン:佐藤美幸、梶山庸子、菊池美花
プロップデザイン:小山将治
美術監督:衛藤功二
撮影監督・フィニッシング演出監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:大前祐子
編集:神野学
音楽:椎名豪、梶浦由記
総監督:近藤光
アニメーション制作:ufotable
配給:東宝、アニプレックス
□ キャスト
竈門炭治郎:花江夏樹
竈門禰󠄀豆子:鬼頭明里
我妻善逸:下野紘
嘴平伊之助:松岡禎丞
栗花落カナヲ:上田麗奈
不死川玄弥:岡本信彦
冨岡義勇:櫻井孝宏
宇髄天元:小西克幸
時透無一郎:河西健吾
胡蝶しのぶ:早見沙織
甘露寺蜜璃:花澤香菜
伊黒小芭内:鈴村健一
不死川実弥:関智一
悲鳴嶼行冥:杉田智和
猗窩座(上弦の参):石田彰
※禰豆子の禰はネに爾が正式表記。
※7/19 17:50追記:記事初出時、LiSAさんの楽曲のタイトルに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable