
ホストクラブやキャバクラ、大人のお店などに勤めているナイトワーカー(以下、夜職)は、なんとなく見た目が派手そうなイメージがあるでしょう。そのため、「え、この子が?」という大人しそうな子が夜職だった時の驚きは大きいものです。
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しかし実際には、見た目が地味な人が夜の業界に入るケースは多く、しかもそんな夜の業界入門者には、ある共通点があります。見た目は後からついてくるものですから、どちらかというと外見より、内に秘めた部分が大きく関係するといえましょう。
では夜の仕事を始める人は、どんなタイプが多いのでしょうか。
金持ちor貧困、有名大卒or中卒
お金がない苦しさから夜職を始める人たちは、今も昔も星の数ほどいます。少し前なら貧困の苦しみを逃れるため、学がないから仕方なく歓楽街へ足を踏み入れるイメージが強かったものの、最近はお金持ちの家庭で育った人が参入するケースも多々あり、かつての概念をひっくり返しているのです。
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家が貧しく、一攫千金を夢見て業界入りするキャストがいる一方で、裕福な人の飛び込みは「なぜ?」と疑問に思うでしょう。でも彼らにも様々な事情があります。
・親の締め付けが厳しすぎて、自由を求めた
・親が成功者だから、自分も見習いたくて軍資金稼ぎ
・何もかも“1番”を取ってみたい
上記のように、表には見えない理由で仕事を始めることもあるようです。また、「お金持ちだけど、実は家庭内がグチャグチャ」のような理由で、歓楽街へ逃げてくるケースも実際にありますよ。
元アパレル、美容系
女性の夜職で特に多いのは、ファッション系や美容系のお仕事からの転身です。ファッション系も美容系も販売員などは、一見して華やかな職業ですが労働力と賃金が見合わず、生活が苦しくて副業で飲み屋などを始める人が多いです。その結果、徐々に稼げる方へシフトしていって、最終的には夜職専業へと繋がっていきます。
また、アパレル店員や美容部員はもともと見た目が自由な仕事かつ、ルックスが良い人が揃う世界。「見られること」を日常的にこなしていると、自分自身が商品となる世界でも通用するため、夜の仕事への抵抗感が薄くなるようです。
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現役売れっ子も元アパレル、元美容系が多く、これはホストやバーテンといった夜職の男性にも共通する部分。最初から自分磨きが板についていれば、キャストとしての能力がスタート時点で身についていますからね。良くも悪くも、これらの商売に就く人は夜職向きのタイプが多いです。
スイッチのオン・オフが激しい人
夜職未経験の人からすると「キャストは毎日お酒を飲んで騒いで、パリピ!」みたいな印象が強いと思います。確かに場を盛り上げるのが仕事のため、喋らない・目が合わない・暗いの3拍子揃った根暗な人(通称、陰キャ)ではやっていけません。
でも夜職業界では、太陽の光を浴びた陽気な人(通称、陽キャ)が少ないのも事実。そこで輝きを放つのが、仕事中は陽キャに見えるけど、営業時間が終わると無言という人です。家ではずっとゲームや引きこもりのようなスイッチのオン・オフが激しい「陰キャの中の陽キャ」タイプこそ、歓楽街の水が合うでしょう。
未成年の頃からコッソリ勤務していた人
これは夜職を始める子とはちょっと違いますが、未成年の頃から夜のお店で働いていた人は、成人後も夜職を続けますね。今ほど取り締まりが厳しくなかった頃は、小さな個人店などでこっそり働いていた未成年キャストがいたそうです。このケースはバイトから専業になる例が多く、10代のうちに水商売を卒業する人は滅多にいません。
現在ベテランとなったキャストなどに話を聞くと、嘘か本当か判別できませんが「学生の頃から働いていた」なんて人はちらほらいます。そしてこのタイプの人は、夜職における才能がありますね。なぜなら、それだけ長い時間を夜職でいられるということは、相当好きか、やり甲斐を見出してないと無理だからです。
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ここで挙げたのはあくまで一例であり、調べてみると“夜職あるある話”はもっと出てくるでしょう。夜職を始める人の共通点はちょっぴり極端で、尚且つ個性的(飛び出し過ぎているとも言う)な点があるのを理解してもらえると幸いです。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。