家庭教師の大学生に恋愛気分…“手作り夕食と夫の服”を渡す40代ママ「お互いに大切な存在なのよ」 一方で…肝心の“息子の成績”はそっちのけ

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2025年07月21日 07:40  まいどなニュース

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「母親のような気持ちで接してるだけよ!」なんて言われても…

40代ママのAさん(神奈川県)は、周りのママ友たちが、子どもの家庭教師やパーソナルトレーナーと、まるで恋人のような疑似関係に満たされているという話を最近たて続けに聞く機会がありました。誰も傷ついていないなら問題ないのかもしれません。しかし、それが許される関係かどうかの見極めは、どこでつくのでしょうか。

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「彼、私のこと本当に信頼してるの」ですって?

「母親のような気持ちで接しているだけよ」。Aさんに最初にそう話したのは、小学5年生の息子さんを持つ、40代のママ友Kさんです。Kさんが息子の家庭教師として雇ったのは、地方から上京し、一人暮らしをしている22歳のイケメン大学生。週に2回、2時間ずつ勉強を見てもらう契約でした。

もちろん、算数が苦手な息子さんの成績アップが目的です。勉強が終わると夕食をふるまいます。唐揚げ、肉じゃが、ハンバーグ、若い青年が好みそうなメニューです。一人暮らしで、日ごろから栄養バランスが乱れがちな大学生を思い、張り切って夕食を提供します。

「いつもコンビニばかりだから、嬉しいです」
「誰かとお腹いっぱい食べるって良いですね」

そんな風に感謝されれば、心も動かされるのも無理はありません。Kさんは大学生活の悩みや将来の不安を打ち明ける大学生の話を親身に聞き、アドバイスを送り、食べるものに困っていると聞けば作り置きの総菜を持たせ、「ちょうどいいから」と夫の着なくなった服を渡す始末。もはや母親のような気持ちというより、彼を支えるパートナーのような立場に入り込んでいきました。

Kさんの夫は多忙で帰宅が遅く、大学生と顔を合わせることはありません。息子の成績はすぐには上がらず、家庭教師の本来の目的が果たされているかどうかはまだわかりませんが、まだまだ始めたばかりです。大学生がクビになる気配はありません。

それどころか、Kさんの語り口はすっかり彼女目線。「彼、私のこと本当に信頼してるの」「お互いに大切な存在なのよ」と、まるで恋愛関係に酔いしれているかのようです。

聞いているAさんとしては戸惑いを隠せません。けれど、Kさん自身は満ち足りた表情をしていて、その幸福感に水を差すのもためらわれるような空気があります。

パーソナルトレーナーと「両想い」?

Aさんの別のママ友・Tさんもまた、彼氏気分に酔いしれているひとりです。

Tさんが夢中になっているのは、1年前から通い始めたパーソナルトレーニングジムのイケメン筋肉トレーナー。毎週のトレーニング中に交わされる雑談に花が咲いているようです。

「絶対、あの人も私のこと気に入ってると思うの。Tさんだけに教えますね!と言われるの」「話がすごく盛り上がるし、プライベートのことも聞いてくるし」

Tさんの瞳はまさに恋する女性のもの。しかし、トレーナーは仕事として、すべてのクライアントに同様の対応をしているだけかもしれません。Aさんは、Tさんの思い込みにすぎない可能性も否定できないのです。

誰も傷ついていない…本当に?

どのママ友にも共通して見えるのは、恋愛感情よりも「自分を必要としてくれる存在」への渇望です。若い男性から感謝されたり、頼られたりすることで、自分の存在価値が確かめられる…。それは、40代女性が抱きやすい見えない孤独の裏返しかもしれません。社会的には母や妻という役割を強く求められる一方で、女性としての自分をどう扱うか、答えが見つけにくい時期でもあるのです。

こうした“恋愛のような錯覚”は、相手との立場の差がある関係で起きやすいといわれます。たとえば、頼られることの喜びや、特別扱いされる気持ちよさが、恋愛に似た感情を呼び起こすのです。ママたちが感じているのは、純粋な恋心ではなく、承認欲求や自己肯定感が満たされることで得られる、一種の高揚感なのかもしれません。

一見すると、ママも大学生もトレーナーも満たされている“WIN-WINの関係”に見えるかもしれません。けれど、Aさんはひとつだけ気になる点があります——。

家庭教師の本来の目的は、息子さんの学力向上だったはず。

残念ながら、息子さんの成績は依然として伸びていません。Kさんの関心はすで大学生に向いており、息子さん本人の学習意欲もどこか置き去りにされているのでは?この構図の中で、本当に一番困っているのは、誰よりも蚊帳の外にいる息子さん本人かもしれないとAさんは思うのです。

   ◇   ◇

あなたの周りにも、“疑似恋愛”してるママはいませんか?

▼東京都・40代
お笑い好きの友人(40代)が、よくお笑い芸人のライブに行っているのですが、まだ駆け出しのコンビの一人のSNSのDMに毎日リプライを送り続け、あるとき本人から「ありがとう。またライブ来てください」とDMが届いたそうです。彼女は狂喜乱舞して、「気持ちが通じ合った」と、毎週のように舞台に足を運び、入り待ちして本人に差し入れを渡すことが生活の中心になっているようです。「夫には言えないけれど、彼と心でつながっている気がする」と話していて、実質精神的恋人のような状態になっているみたい。

▼京都府・30代
パソコン教室に通い出した60代の母。優しく接してくれる30代の男性講師に心酔し、「私の背後から、マウスを操作されると、胸がドキドキしちゃうのよ」と話しています。習い事のたびに、男性講師にだけお土産を持っていって、下心丸出しです。娘としては、もはや貢いでいるようにしか見えなくて心配でなりません。

▼埼玉県・50代
駅前のカフェに勤める20代くらいのイケメン店員に一目ぼれしたらしい同僚。毎朝通勤途中にコーヒーを買うようになり、彼が「いつものですね」と言ってくれるのが嬉しくて、「私のこと覚えてくれてる」と感激。「息子のようなものよ」と話しつつ、「あの笑顔を見ると一日頑張れる」と言っているし、彼が出勤していない日は「具合でも悪いのかしら?大丈夫かしら?」と一日中気にしている様子が、見ていてとても微笑ましいです。

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