モラタ(左)とオシムヘン(右) [写真]=Anadolu via Getty Images ナポリに所属するナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンがガラタサライ(トルコ)への完全移籍に近づくなか、スペイン代表FWアルバロ・モラタがコモ(イタリア)に玉突き移籍をする可能性があるようだ。20日にイタリアメディア『スカイ』が報じた。
オシムヘンは2022−23シーズンにナポリのセリエA優勝に貢献したものの、クラブとの関係悪化により2024年夏に退団を希望。しかし、ナポリの要求額を満たすオファーは届かず、昨年9月にガラタサライに期限付き移籍で加入した。オシムヘンがトルコで41試合37ゴールの活躍を披露すると、ガラタサライは同選手の買い取りを希望。4000万ユーロ(約69億円)を即時に支払い、2026年末までに残りの3500万ユーロ(約60億円)を支払う分割払いでナポリで合意した模様だ。
一方、モラタは2024年夏からミランに加入したものの、メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスの加入もあり、わずか半年で同クラブを退団。2月から2026年1月末までの期限付き移籍でガラタサライに加わっており、16試合の出場で7ゴール3アシストを記録した。
そんななか、スペイン代表でモラタと共闘したセスク・ファブレガス監督率いるコモが、モラタの獲得に関心を示しており、個人条件では大筋合意に達している模様だ。コモとモラタの側近は、オシムヘンの移籍決定でガラタサライがモラタのレンタル打ち切りに同意することを期待しており、その後に保有元ミランとのクラブ間合意まで漕ぎ着ける予定だ。
現在32歳のモラタは、レアル・マドリード、ユヴェントス、アトレティコ・マドリード、チェルシーと名だたるビッグクラブを渡り歩き、スペイン代表でも86試合で37ゴールを記録。チャンピオンズリーグ(CL)やEURO2024、ラ・リーガ、セリエAなど数々のタイトルを獲得した実力者だ。セリエ屈指の資金力をバックに革命を目指すコモにとって、モラタが加入決定となれば目標の欧州カップ戦出場権獲得へ大きな後押しとなりそうだ。