
Xユーザーのcittaちゃん(@citta61386258)が、元保護猫「朔」ちゃん(男の子)をお迎えしたのは、先住の元保護猫「アメリ」ちゃん(6歳・女の子)を迎えてから1年半ほど経ったころのことでした。
「アメリの遊び相手になってくれる子を迎えたいと考えるようになりました。2匹目を迎えるときは異性の子猫のほうが馴染みやすいと聞き、初めて子猫の男の子を希望して探し始めたのです」
当初、飼い主さんの家の近所にある保護団体から子猫を迎える予定でしたが、諸事情でキャンセルに。そこで、アメリちゃんを迎えた保護団体のウェブサイトを見ていたところ、1匹の猫に目が留まりました。
「『涼し気な目元のオトコマエ』というキャッチフレーズのハチワレの男の子の写真が載っていました。窓から何かを覗いている様子のその瞳は、その言葉通りに涼し気で、一目で心を奪われたのです」
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それが、生後3カ月ほどの朔ちゃんでした。早速、団体さんに連絡すると、近々譲渡会が開催されるとのこと。そこで、飼い主さん家族は一緒に参加してみることにしました。
「保護団体さんの話によると、朔ちゃんは他の兄妹と一緒に保護されたとのこと。そのときは兄妹と同じケージに入っていたのですが、朔ちゃんは一番ポワンとしていて、不思議ちゃんオーラが出ていました」
その後、スムーズにご縁が結ばれ、朔ちゃんは飼い主さん家族の家でトライアル期間を過ごすことになりました。
「最初はアメリにシャーシャーと威嚇されていましたが、しばらくすると良い距離感で過ごせるように。そのまま我が家で迎えることになりました」
血便やブドウ膜炎…FIPの疑いも 体調不良に心配する日々
おうちに迎えられた朔ちゃんは、数日ケージで過ごしたあと、部屋で過ごすようになりました。
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「最初の1週間はカーテンの後ろに隠れたり、威嚇をしたりしていました。子猫なので全然怖くない、かわいらしいシャーでしたね。だんだんと甘えてくれるようになりました」
保護団体さんのもとにいたとき、朔ちゃんは無表情でとてもおとなしかったため心配されていたといいます。ところが、飼い主さんの家に来た途端、ガラリと変わりました。
「とても活発になり、ゴミ箱を倒したり、ダンボールをかじったりとイタズラも。アメリに対してはグイグイ近づき、怒られる毎日でした」
そんな元気いっぱいの朔ちゃんでしたが、当初は体調を崩すことが多かったそうです。
「軟便や血便が続き、治ったと思ったらブドウ膜炎を発症。念のため血液検査をしたところFIP(猫伝染性腹膜炎)の数値が高く、経過観察となりました」
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幸い、半年後の再検査では数値が下がり元気を取り戻しました。ところが、別の問題が出てしまったようでーー
「昨年、ワクチンを打ちに病院へ連れて行こうとしたところ大暴れ。それがとても怖かったようで、その後1カ月ほど食欲不振になったのです。やっと食欲が回復したと思ったら、今度はストルバイト結石による膀胱炎に。オシッコが出なくて、大きな声で鳴きながらトイレに何度も入る様子がとてもかわいそうで…代わってあげたかったです」
一時は体調を崩す日々を過ごしていた朔ちゃんですが、今ではすっかり元気に過ごしています。
イタズラは健康のバロメーター!? 飼い主さんを笑顔にする朔ちゃん
朔ちゃんは現在4歳。普段は天然で不思議ちゃん。天真爛漫な行動が、家に明るさを灯しているようです。
「図々しいところもあり、アメリに不躾にグイグイ近づいたり、お気に入りの場所を取ろうとしたりするので、よくアメリに怒られています。特技は扉や引き出しを開けること。キッチン、洗面、玄関、いろいろなところの扉や引き出しがよく開いています。普段は困るのですが、体調が悪かった後にこのイタズラを見つけたときは『元気になったんだなぁ』と涙が出るほど嬉しかったのを覚えています」
朔ちゃんは思いも寄らない反応や、クスッと笑える行動をよくするそう。そのたび、飼い主さんは思わず笑ってしまうのだとか。
「やんちゃなわりにはとても怖がりなんです。ストレスにも弱く体調を崩しやすいので、できるだけのびのびとマイペースに過ごしてほしいと思っています。アメリと一緒に、これからもずっとずっと我が家のアイドルでいてほしいです」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)