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英語の国際テスト「TOEIC」で高得点を取得したとする認定証の偽造を依頼したとして、警視庁国際犯罪対策課は24日、金沢市の女性会社員(39)を有印私文書偽造容疑で書類送検した。女性は大手企業に勤務しており、「いずれ会社で海外勤務をしたかった」と容疑を認めているという。
認定証の偽造を請け負ったとされるのは、いずれも中国籍で東京都大田区蒲田2の無職、杜晶江(35)と李龍(36)の両被告=入管法違反で起訴=で、同容疑で追送検された。
両被告の自宅ビルには医師や宅地建物取引士の資格証明書など約1万件の偽造文書のデータがあり、警視庁は組織的に偽造したとみて調べている。
女性の書類送検容疑は、共謀して4月7〜8日、両被告の自宅ビルで、TOEICで800点台後半を取得したとする公式認定証1枚を偽造したとしている。警視庁は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
警視庁によると、990点満点のTOEICで、女性は過去に800点台後半を取ったが、3月に都内で受験した際は600点台だった。直後に、認定証の偽造を請け負う日本語のインターネットサイトを見つけ、偽造を依頼。4月4、5日に計16万円を支払ったという。
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両被告は在留カードを偽造したなどとして逮捕、起訴されていた。他の人物から偽造を指示されていたとみられる。自宅の家宅捜索で見つかった偽造認定証には女性の名前や顔写真などが印刷されていたという。
この他、ファイナンシャルプランナー(FP)1級の資格証明書や学生証などの偽造文書のデータも見つかった。中国人名義が多いが、日本人名義も400〜500点あった。【菅健吾】
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