
24日、MLBのフィラデルフィア・フィリーズ傘下に所属する青柳晃洋投手(31)が自由契約となったことが報じられた。阪神からポスティングシステムを利用してフィリーズとマイナー契約を果たした青柳だったが、制球難に苦しみ続け、ついに球団から戦力外通告を受ける結果となった─。
青柳晃洋投手の苦難
春季キャンプには招待選手として参加し、メジャー昇格への道筋を描いていたが、オープン戦では4試合に登板して防御率12.00と結果を残せず、3月15日にマイナーキャンプへの合流が発表され開幕ロースター入りは困難な状況となっていた。
米のスポーツ月刊誌『Sports Illustrated』ではマイナー降格となった選手の処遇について「今回カットされた6人はいずれもノンロスター招待選手であり、ブルペンに空きがあるとはいえ不安定な投手を加える選択肢はなかった」と報じられた。続けて青柳について「彼が開幕ロースターに入らなかったことで、期待された役割を果たせなくなる」「青柳が今シーズン中にフィリーズでプレーする可能性はまだ残されているが、マイナーキャンプへ向かうことになったため開幕戦のメンバー入りは難しくなった」と指摘されていた。
傘下3Aリーハイバレーから開幕をスタートし19試合に登板し2試合に先発、0勝1敗、防御率7・45。6月26日に傘下2Aリーディングに降格となった。2Aでも制球に苦しみ、4試合で防御率6・91で再びディベロップメント・リスト入りしていた。
球団からリリースの結果を受け野球ファンからは、
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《メジャー挑戦は無謀だった》
《阪神はないやろな、あるかな?中日、オリックス行きそう》
《暫く様子見てマイナー契約の話を待つかもしれないが、この成績ではもうMLB球団からの話は無さそう》
など次の移籍先への候補を予想する声が多くあがっている。
移籍先の選択肢は2つ
「青柳投手の選択肢は北米のアトランティック・リーグかメキシカン・リーグへ移籍してメジャーを狙うか、野球ファンが期待している通り日本球界への復帰かと思います。SNSでも古巣の阪神ファンはもとより、横浜市出身ということもありDeNAファンから期待の声もあがっているようです」(スポーツ誌ライター)
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古巣・阪神については開幕ローテ投手として村上頌樹、才木浩人、富田蓮、ルーキーの伊原陵人らを有し、22日、ラファエル・ドリス投手との契約で今季の支配下満枠の70人となっている。
DeNAも16日に元阪神でマリナーズ傘下を退団した藤浪晋太郎投手を、19日に元中日のダヤン・ビシエド内野手を獲得して、支配下登録選手が70人に到達。青柳がもし日本球界復帰を望んだ場合、阪神やDeNAを選択する可能性は低いと考えられる。
3月に報道されたスポニチの単独インタビューでは、マイナー降格への不安について「いつ言われてもおかしくないので。そこはもう渡米前から覚悟は決まっています」と語っていた青柳投手。今後もメジャーへの道を模索するのか、日本球界への復帰となるか定かではないが次なる挑戦に注目したい─。