Windows 10に入れるとセキュリティ機能を最大1年間“延命”できる 個人向け「拡張セキュリティプログラム(ESU)」の申し込み方法をチェック!

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2025年07月25日 17:10  ITmedia PC USER

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ITmedia PC USER

Windows 10(バージョン22H2)をインストールした個人ユーザーのPCに対してESUの案内が始まりました

 いろいろなメディアで報じられている通り、「Windows 10」のサポートが10月14日(米国太平洋夏時間、以下同)をもって終了します。同日をもって、Windows 10に対する新しい更新プログラムは配信されなくなります。


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 一方で、何らかの理由で「Windows 11」への移行が間に合わないという場合の“つなぎ”の手段として、セキュリティ更新のみを引き続き受けられる「拡張セキュリティプログラム(ESU)」も用意されます。過去のバージョンにおけるESUは法人限定で提供されてきましたが、Windows 10(バージョン22H2)では初めて個人ユーザー向けESUも提供されます。


 7月22日付で配信されたオプション更新プログラム(KB5062649)を適用したPCでは、Windows Updateにおいて個人ユーザー向けESUを適用するかどうか確認するプロセスが導入されました。


 筆者が持っているWindows 10 PCでも、ESUに関する意思確認が表示されました。実際に適用してみましたので、手順をご紹介します。


●個人向けESUの適用条件をチェック


 Windows 10の個人向けESUは、最新の「バージョン22H2」にのみ適用可能です。それ以前のバージョンのWindows 10を使っている場合は、まずバージョン22H2にアップグレードしてください。


 その上で、以下の要件を満たす必要があります。


・7月のオプション更新プログラム(KB5062649)以降の更新プログラムを適用済み


・Microsoftアカウントでサインイン(ログイン)する


・子ども用アカウントは不可(保護者アカウントが必要)


手続きをするPCでMicrosoftアカウントが「管理者」権限となっている


 個人向けESUのライセンスは、Microsoftアカウントにひも付ける形で提供されます。ローカルアカウントでログインしている場合は、ローカルアカウントを既存のMicrosoftアカウントとひも付けるか、新たにMicrosoftアカウントを作成してひも付けてください。


●個人向けESUのライセンス料金(条件付きで無料)


 Windows 10の個人向けESUのライセンス料金は、1台当たり30ドル(または現地通貨の相当額)です。ただし、以下のいずれかの条件を満たすと無料になります。


・「Windows バックアップ」でPCの設定をOneDriveにバックアップ


・「Microsoft Rewards」の1000ポイントで利用権を引き換える


 無料での利用を希望する場合、一番手っ取り早いのはOneDriveにPCの設定をバックアップする設定をすることです。「設定」から「アカウント」→「Windows バックアップ」と進み、「自分の設定を保存する」項目にある「Microsoft エクスペリエンス全体でユーザー設定にすばやくアクセスする」をオンにしてください。


 バックアップを取る項目は個別にオン/オフできます。同期したくない設定がある場合は、個別項目のスイッチをオフにしてください。


 ライセンスはWindows 10のサポート終了翌日から1年間(2026年10月13日まで)有効で、期間中はいつでも取得(契約)できます。ただし、いつ取得しても料金や利用期限は変わりません。


●手続きの方法


 先述の通り、Windows 10の個人向けESUのライセンスはKB5062649以降の更新プログラムを適用すると取得可能です。


 KB5062649以降の更新プログラムを適用すると、設定のWindows Updateに「Windows 10 のサポートは 2025 年 10 月に終了します」というコーナーが出現します。ここにある「今すぐ登録」をクリック(タップ)すると、ライセンスの取得手続きに入ります。


 更新プログラムを適用したのにコーナーが出てこない場合は、Windows Updateの「更新プログラムをチェック」をクリックすると表示される可能性があります。ただし、この表示が出現するのは“順次”なので、PCによっては表示されるまでに時間が掛かる可能性もあります。


 今すぐ登録をクリックするとESUの有効化ウィザードが起動し、ESUの概要(意義)が表示されます。内容を確認したら「次へ」をクリックしましょう。


 次の画面では、PCとMicrosoftアカウントアカウントの状況を確認した上で、ESUのライセンスオプションが表示されます。利用するオプションを選択して「登録」を押してください。有償で購入する場合は、画面の指示に従って有効なクレジットカード/デビットカードの情報を入力しましょう。


 なお、Windows バックアップを使って設定をバックアップしている場合は「追加料金なしで登録できる」旨が表示されます。そのまま「登録」をクリックしてください。


 ESUの登録(有効化)には少し時間がかかります。2026年10月13日までESUに登録された旨が表示されたら、手続きは完了です。「完了」をクリックするとウィザードは終了します。


 なお、ESUはあくまでも何らかの理由で「Windows 11」への移行が間に合わないという場合の“つなぎ”の手段で、セキュリティ更新以外の更新は一切行われません。また、ESUはアプリのサポートを延長するための措置でもありません。


 可能な限り早く、PCのOSをWindows 11へとバージョンアップするか、Windows 11をプリインストールしたPCへの買い換えすることを強くお勧めします。



このニュースに関するつぶやき

  • そこまでして10にこだわる理由は無いので、10月になったら11に移行する。デユアルブートしているLinuxは、色々使ってLinux Mintに戻ってきた。
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