


「勘違いしていたのはそちらですよね?」義姉が言うので、母はズバリ辛辣な言葉を返します。「詐欺師もそう言うのよ。だまされた方が悪い、みたいにね!」私も負けじと義姉に言い返します。「そうそう、だました自分を棚にあげてね!」


「図々しいのはそちらですよね?」義姉はいっそう強い口調になりました。「自分のものをもともと1万でお譲りしようと思っていたのに、勝手にタダで譲ってもらえると勘違いされたあげく、ここまで文句を言われる筋合いはないです」

ヒートアップした私と母は「詐欺じゃん」「なんて強欲な人」などと、義姉に対して少々言いすぎてしまったかもしれません。だけどこちらは後からお金を要求されてだまされたような感覚だったし、身内からお金を取る感覚はおかしいということを分かってもらいたかったのです。
間に入った兄はハラハラしながら見守っているだけなのでしょう。私たちが激しく言い争うので、何も言えなくなってしまったのが電話越しに伝わってきます。
私や母から詐欺師呼ばわりされ、義姉も次第に強い口調になっていきました。たしかにもらう側の私がとやかく言える立場ではありません。もしかしたら私は、対応を間違えてしまったのでしょうか……?
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子