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東京都小金井市で2016年5月、歌手活動をしていた冨田真由さんがナイフで刺されて一時重体になった事件で、冨田さんと母親が、加害者の岩崎友宏受刑者=殺人未遂罪などで懲役14年6月の実刑=に約7600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は28日、約7600万円の賠償を命じた。
訴状によると、岩崎受刑者は14年ごろ、雑誌で冨田さんを知ってファンになり、一方的に好意を募らせるようになった。16年に入ると、ライブ会場でプレゼントを渡したり、連絡先を教えてもらおうとしたりしたが、いずれも拒否され、交流サイト(SNS)に「死ね」などと冨田さんに危害を加えることを示唆する内容を書き込むようになった。
冨田さんは「殺されるかもしれない」と警視庁に相談したが、岩崎受刑者はライブ会場付近で冨田さんを襲い、全身34カ所をナイフで刺して瀕死(ひんし)の重傷を負わせた。
冨田さん側は訴訟で、極めて深刻な後遺障害が残ったと主張。受刑者は反論する書面を全く提出しなかった。
この事件をきっかけに、それまでメールや電話を規制対象としていたストーカー規制法にSNSが新たに加えられた。【安元久美子】
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