写真 マスクのようにつけるだけで、鼻の下からデコルテラインまでUVケアができるUVカットフェイスカバー。
3COINSとユニクロでも販売されていますが、3COINSは税込550円、ユニクロが税込1,500円と、値段には約3倍の差があります。夏の間しか出番がないアイテムだけに、予算はできれば抑えたいところ。値段の差ほど機能面にも差があるのでしょうか? 徹底比較してみました。
◆3COINS UV冷感フェイスカバー
まずは3COINSのUVカットフェイスカバーから紹介します。
商品名:UV冷感フェイスカバー
商品番号:2513-SD0956-00
値段:税込550円
色の展開はブラックのみ。素材はナイロン、ポリウレタンでできています。紫外線を99%カットしてくれるUV機能配合。名前に“冷感”とついているだけに、つるつるした肌触りでややひんやりしています。
お手入れは洗濯機ではなく、手洗いを推奨していました。メイクした状態でつけることがほとんどだと思うので、お手入れはクレンジングでファンデの汚れを落とし、その後に手洗いとなると、少し手間がかかりそうです。
◆ユニクロ UVカットフェイスカバー
お次はユニクロのUVカットフェイスカバー。
ユニクロでは、今年初めてUVカットフェイスカバーを発売したそうです。
商品名:UVカットフェイスカバー
商品番号:481196
値段:税込1,500円
こちらはライトブルーのほかにライトグレー、ブラックの3色展開。素材はナイロン81%(リサイクルナイロン繊維を使用)、ポリウレタンと素材は3COINSのものと配合されているものは一緒。UVカット遮蔽率は90%以上でした。
通気性がよく接触冷感機能があるエアリズムの生地を使っているだけにこちらもサラサラした滑らかな素材でややひんやりして気持ち良さそう。
お手入れ方法は、ネットに入れれば洗濯機で洗えるとのことなので、3COINSよりユニクロの方が手入れが楽そうです。
素材はほぼ同じでしたが、洗濯機で洗えるかどうかが、値段の差に表れていました。
◆3COINSは、筒のようにデコルテラインまで覆う形
パッケージを開封してみると構造にかなりの違いが。
まずは、3COINSのUVカットフェイスカバー。
鼻に当たる部分だけは鼻に合わせた形に作られており、装着すれば筒のようにデコルテラインまで覆われます。
◆風がある日には向いていないかも
後ろにボタンが1つあり、首の後ろもガードできますが、風ですぐめくれてしまいそうです。
鼻の下に穴が開いているデザインで、息苦しさは軽減されそうです。
顔が当たる面を見てみると鼻の部分だけメッシュ素材になっており、肌に当たる部分は通気性がよくなっていました。
◆ユニクロは、マスクのような形で立体的に顔を覆う
次はユニクロのUVカットフェイスカバーを見てみましょう。
マスクのような形で立体的に顔を覆ってくれるようなデザイン。
3COINSは顔の半分下からデコルテまでラインが出ないのに対してユニクロは装着すると顔の輪郭がはっきり出るタイプ。
素材は表地・裏地ともに同じでした。
ユニクロの後ろ部分は横長のマジックテープがついており、2つの生地を重ねてとめるので風で首の後ろが日に当たってしまう心配はなさそうです。
◆鼻の下ではなく、顎の下に穴が空いている
3COINSは鼻の下に穴が開いていたのに対して、ユニクロのフェイスカバーは顎の下に穴が開いているような作りでした。
2つに共通している部分は耳にかける長さを調節できるストッパーがあるところ。
大きさはユニクロの方が縦も横も長かったです。
日差しが強い日に使ってみようと思います。
◆実際に着用してみて気づいたこと
それでは、UVカットフェイスカバーを着用してみましょう。
まずは3COINSのUVカットフェイスカバーから。
3COINSは鼻の下に穴が開いていたために呼吸がしやすかったです。生地の接触は鼻の部分だけで顔からデコルテラインにかけては生地の接触なく覆っているだけなのでフェイスカバーの隙間から風が顔に当たり息苦しさはなし。
ただ黒い生地のために数十分ほど着用してみると生地に熱が吸収されて暑くなってきました。炎天下での長時間の着用には向いていないでしょう。また先述のとおり風でめくれてしまうので、風の強い日にも不向きです。
次にユニクロのUVカットフェイスカバーを着用してみます。
フェイスカバーが顔の形にフィットするためにマスクをつけているような感覚。着けた瞬間はユニクロの方がひんやりした気がしました。
着けた瞬間ひんやりしたものの、日差しが強い中長時間着けていたら生地が口元まで密着しているだけにやや息苦しさを感じました。穴が顎の下に開いているので、顎の下の生地を上げ下げすることで息苦しさは解消できそうです。長時間つけていても生地は熱くなりませんでした。色を選ぶときは、水色かグレーを選ぶとよいでしょう。
生地が顔や首元に密着していたため、風の強い日でもめくれることはなく、両手も空いたままでした。
◆使用する場面によって使い分けてみよう!
正直、値段が約3倍違えば、ユニクロのほうが高機能で作りがしっかりしているのは当然といえます。UVカット率や洗濯のしやすさ、風でめくれにくい構造など、どれをとっても“日常的にガシガシ使いたい人”にはユニクロがおすすめです。
では、3COINSの方の魅力は? それは「軽さ」と「気軽さ」に尽きます。3COINSも軽いつけ心地と涼しさを感じられるので、短時間だけ外に出る日、洗い替え用としてもう1枚欲しいとき、荷物を増やしたくない旅行用……そんな“サブ用途”にはむしろ最適。税込550円でこのクオリティなら、十分コスパは高いと言えるでしょう。
ファッションや使うシーンに合わせて、上手に使い分けるのが正解かもしれません。
<文・写真/あき>
【あき】
ライター。自分の思いを文字にするのが好き。本や音楽、ファッション、サンリオなど多くの趣味を持つ。 Twitter:@alice7daizy